太山寺安養院庭園

兵庫県神戸市西区にある寺院

安養院庭園(あんよういんていえん)は、兵庫県神戸市西区に所在する日本庭園。国の名勝(1980年2月19日指定)[1]

中央奥左が蓬莱石

概要

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奈良時代創建の古刹太山寺塔頭寺院の一つである安養院に安土桃山時代、八葉蓮華と賛えられる三身山を借景として作庭された枯山水の書院前庭で、龍安寺方丈石庭など多くの枯山水庭園にみられる砂庭式枯山水ではなく、蓬萊神仙思想を豪壮な石組みで表現した枯池式枯山水である。

書院は神戸市北区にあった江戸時代中期(1730年代)築の茅葺民家2棟を移築し連結したもので、景色に溶け込み静かなたたずまいをみせている。

主な石組・巨石

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洞窟石組
 
安養院門
 
書院
  • 蓬莱石
  • 亀石組
  • 鶴石組
  • 亀島
  • 亀頭石(2石)
  • 石橋(2石)
  • 洞窟石組
  • 瀧石組(3組) - 太山寺境内には自然である雄滝、雌滝、照明滝が実在する
  • 遠山石(4石)
  • 仏手石手水鉢 - 手形が彫られており、水を手の中央に流せば人差し指と中指の間から流れて岩の裏に抜ける

拝観情報

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「太山寺」バス停の直ぐ前に太山寺仁王門があり、安養院は仁王門から中門に向かう参道沿いにある(徒歩5分)。庭園と書院は1996年平成8年)秋から期間を限定して一般に公開しており、希望者は和菓子抹茶の接待をうけることができる(有料)。

公開期間
  • 1月1日 - 1月3日
  • 4月26日 - 5月5日
  • 11月1日 - 11月30日

所在地

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  • 〒651-2108 兵庫県神戸市西区伊川谷町前開

交通アクセス

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ギャラリー

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周辺

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脚注

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  1. ^ 安養院庭園 文化遺産オンライン(2018年1月8日閲覧)

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯34度41分45.38秒 東経135度3分58.57秒 / 北緯34.6959389度 東経135.0662694度 / 34.6959389; 135.0662694