太刀盛り(たちもり)または太刀目盛り(たちめもり)は、将棋盤碁盤の目盛りを作る作業。

刃を丸めた日本刀の刃に温めたを付けて斬るようにして漆を盛りつけていく[1]。将棋盤、碁盤を作る工程においてもっとも神経を使う作業で、当て木はせず鉛筆の下書きに沿って刃を落としてゆくことから高度な熟練した技術が必要とされる。

盤面の目盛りを作る技術には、ヘラを使う「へら盛り」、ネズミのヒゲを使う「筆盛り」などがあるが[1]、太刀盛りはそれらに比べ「漆の線がブレにくい」「輪郭が明瞭になり、漆の盛り上がりが高くなる」といった特徴がある[2][3]

江戸では藩政時代からへら盛りが主流であるため「江戸へら盛り」と呼ばれ、現代でも東京の業者はへら盛りが多い[4][5]

脚注

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  1. ^ a b 碁盤と碁石 - GLOBE(朝日新聞)・2012年9月2日
  2. ^ 吉田流太刀盛りについて - 吉田碁盤店
  3. ^ 碁盤職人 吉田虎義さん - ぶらり途中下車の旅(日本テレビ)・2010年6月5日放送分
  4. ^ 銘盤のできるまで|丸八碁盤店”. www.maruhachigobanten.jp. 2023年5月11日閲覧。
  5. ^ 特集 目盛り”. www.maezawa-goban.co.jp. 2023年5月11日閲覧。