太僕
太僕(たいぼく)は、かつて中国にあった官職である。
秦・前漢
編集九卿の1つ。秦の中央官に由来し、車馬を管轄して、丞を2人有した。前漢でも引き続き置かれ、属官には以下のものがあげられる。
後漢
編集後漢でも、引き続き設置された。定員1人、秩禄は中二千石。丞は1人、秩禄は千石。属官は以下のものがあげられる(括弧内は秩禄)。
- 考工令1人(六百) - 左右丞各1人 - 員吏109人:兵器の製作を主に担当
- 車府令1人(六百) - 丞1人 - 員吏24人:輿、車を担当
- 未央厩令1人(六百) - 長楽厩丞1人:輿、馬を担当
未央厩令所属は員吏70人、卒騶(飼育員)20人。長楽厩丞所属は員吏15人、卒騶20人、苜蓿苑官田所の守備1人