天香山神社
奈良県橿原市にある神社
天香山神社(あまのかぐやまじんじゃ)は、奈良県橿原市にある神社である。天香久山北麓に鎮座している。畝尾都多本神社・坂門神社(天岩戸神社)・畝尾坐健土安神社とともに、「天香山坐四處神社」と呼ばれている[1][2]。
天香山神社 | |
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所在地 | 奈良県橿原市南浦町608 |
位置 | 北緯34度29分50.1秒 東経135度49分05.9秒 / 北緯34.497250度 東経135.818306度座標: 北緯34度29分50.1秒 東経135度49分05.9秒 / 北緯34.497250度 東経135.818306度 |
主祭神 | 櫛真智命 |
神体 | 天香久山 |
社格等 |
式内社(大) 旧村社 |
創建 | 不詳 |
例祭 | 10月10日 還幸祭、10月12日 宵宮祭 |
地図 |
祭神
編集歴史
編集創建年代は不明だが、古史料上で
- 大倭国正税帳(730)『久志麻知神田一町 種稲廿束』
- 大同元年牒(806)『櫛麻知乃命神 一戸』
- 三代実録・貞観元年(859)正月27日『大和国従五位下(ここで言う櫛眞知命)従五位上を授く』
- 延喜式神名帳(927)『大和国十市郡 天香山坐櫛眞命神社大月次神嘗』
などがあり、8世紀にあったことは確かといえる[3]。
波波迦の木
編集境内にある波波迦の木は、昔、占いに用いられたと言われている。祭神の櫛眞知命は、神意を伺う占いの神であり、国家の大事を判断する亀卜や、大嘗祭に行われる神饌田卜定に関わる神として重んじられていた[4]。古事記の天岩戸神話に
『天児屋命と布刀玉命を召して、天の香山の真男鹿の肩を全抜きて、天の香山のははかを取りて、占合ひまかなはしめて...』
とあり天香久山の雄鹿の骨を抜きとって「朱桜」の木の皮で焼き、吉凶を占ったとある[5]。
天香山坐櫛眞命神社
編集延喜式神名帳に『大和国十市郡 天香山坐櫛眞命神社大月次神嘗』とあり、天香山坐櫛眞命神社が天香山神社に比定する説が一般的である。しかし、天香久山の山頂に鎮座する国常立神社に比定する説もあり、論社になっている[4]。