天野 政徳(あまの まさのり、1784年(天明4年)- 1861年9月23日(文久元年8月19日))は、江戸時代後期の歌人、国学者、江戸幕府幕臣である。字は其所、号は葛廬後に野乃舎。通称は図書。
初めは江戸幕府の幕臣を務めたが、後に歌学について興味を持ち大石千引の門人となった。また同時期に国学を学び、絵画や篆刻、箏曲や琴もよくした。
後に師匠と共に家塾を開き、多くの門人を輩出させたり、著書を多く執筆する等一躍有名となった。政徳が唱えた学説は、清宮秀堅が著した『古学小伝』に大きな影響を与えた。