天藍石
天藍石(てんらんせき、lazulite[3])は、リン酸塩鉱物の一種。化学組成は MgAl2(PO4)2(OH)2、結晶系は単斜晶系[4]。天藍石グループの鉱物。ラズライトとも呼ばれるが、青金石の別名であるラズライト(lazurite)とは異なる。
天藍石 | |
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分類 | リン酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 8.BB.40 |
Dana Classification | 41.10.1.1 |
化学式 | (Mg,Fe)Al2(PO4)2(OH)2 |
結晶系 | 単斜晶系 |
へき開 | {110} に明瞭 |
断口 | 不平坦状 |
モース硬度 | 5.5 - 6.0 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 淡青色から深青色 |
条痕 | 白色 |
比重 | 3.1 - 3.4 |
光学性 | 二軸性負 |
屈折率 |
nα = 1.604 - 1.626 nβ = 1.626 - 1.654 nγ = 1.637 - 1.663 |
複屈折 | δ = 0.033 - 0.037 |
文献 | [1][2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
産出地
編集性質・特徴
編集成分中の Mg は任意の割合で Fe に置換可能であり、Fe が多いものは鉄天藍石と呼ばれる。
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サイド・ストーリー
編集語源はドイツ語で「青い石」を意味する lazurstein。
ラピスラズリの和名として「天藍石」が使用される場合もあるが、本鉱物はラピスラズリには含まれない。また、ラピスラズリの主成分である青金石の英語表記が lazurite であり、片仮名表記すると、ともに「ラズライト」となることから、混同されることもある。天藍石の屈折率は 1.61 - 1.65(複屈折)、青金石の屈折率は 1.50 の単屈折であるので、両者の判別は比較的容易である。
天藍石グループ
編集- barbosalite - Fe2+Fe3+(PO4)2(OH)2。
- hentschelite - CuFe3+2(PO4)2(OH)2。
- 天藍石 (lazulite) - (Mg,Fe2+)Al2(PO4)2(OH)2。
- 鉄天藍石 (scorzalite) - Fe2+Al2(PO4)2(OH)2。
- wilhelmkleinite - ZnFe3+2(AsO4)2(OH)2。
脚注
編集参考文献
編集- 青木正博『鉱物分類図鑑 : 見分けるポイントがわかる』誠文堂新光社、2011年、116頁。ISBN 978-4-416-21104-5。
関連項目
編集外部リンク
編集- Lazulite Group (英語), MinDat.org, 2012年10月16日閲覧。