天翔大橋
宮崎県の橋
天翔大橋(てんしょうおおはし)は宮崎県西臼杵郡日之影町岩井川に所在し、五ヶ瀬川に架かる橋である[1]。建設時の名称は高松大橋(たかまつおおはし)。日本最大の鉄筋コンクリート固定アーチ橋であり[1]、アーチスパン260メートル (m)、水面から橋面までの高さ143 mはともに鉄筋コンクリート造橋の中で国内最大である[2]。
天翔大橋(高松大橋) | |
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基本情報 | |
国 |
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所在地 |
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交差物件 |
五ヶ瀬川 宮崎県道205号向山日之影線 宮崎県道237号北方高千穂線 |
路線名 | ふるさと農道 松の木地区 |
管理者 | 宮崎県 |
設計者 |
日本農業土木総合研究所(当初) 宮崎県西臼杵支庁農政水産課 |
施工者 | 大成、川田JV |
着工 | 1996年3月14日 |
竣工 | 2000年7月5日 |
座標 | 北緯32度40分56.0秒 東経131度19分54.8秒 / 北緯32.682222度 東経131.331889度座標: 北緯32度40分56.0秒 東経131度19分54.8秒 / 北緯32.682222度 東経131.331889度 |
構造諸元 | |
形式 | 鉄筋コンクリート固定アーチ橋 |
材料 | コンクリート・鋼材 |
全長 | 463.2 m |
幅 | 8.75 m |
高さ | 143 m(水面高) |
最大支間長 | 260 m |
地図 | |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
2000年土木学会田中賞[2]、プレストレストコンクリート技術協会賞[2]、農業土木学会賞[2]、2002年国際コンクリート連合fib賞 特別賞[3]。
概要
編集五ヶ瀬川上流部に位置し、高さ100 mにもなる柱状節理からなる渓谷上に架橋された橋である。農産物の円滑な輸送を目的とした農業基盤の構築のため、宮崎県北部の中山間地域を結ぶ、広域営農団地整備計画の一環で建設された[1]。
名前の由来は「橋の形が鳥が翼を広げて羽ばたいているよう」、「この橋が21世紀の架け橋となるように」という願いがこめられている[2]。
橋には小型風車が5機設置されており、歩道用の電源として供給されるほか、観光資源としても活用されている[1][2]。橋周辺には、橋を見学できるようにスペースが設置されている。
なお天翔大橋完成まで当時水面高が国内最大といわれ、「東洋一のアーチ橋」を謳っていた青雲橋は同じ日之影町内にある。
橋諸元
編集- 全長:463.2 m
- 幅:8.75 m(車道6.25 m + 歩道1.5 m)
- アーチ支間:260 m(鉄筋コンクリート造橋で国内最大)
- 上床板支間割:2 × 19.0 m + 18 + 9 × 19.0 m + 82 + 8 × 19.0 m
- 荷重:A活荷重
- 水面高:143 m(鉄筋コンクリート造橋で国内最大)
- 発注者:宮崎県
- 設計者:日本農業土木総合研究所(のちに宮崎県西臼杵支庁農政水産課に変更)
- 施工者:大成・川田JV
- 工期:1996年3月14日 - 2000年7月5日
- 施工方法:トラス・メラン併用工法、VSL工法(斜吊り材、外ケーブル、補剛桁)
- 総工費:不明
- 受賞
- 土木学会田中賞作品賞(2000年)
- プレストレストコンクリート技術協会賞作品賞(2000年)
- 農業土木学会賞(2000年)
- 国際コンクリート連合fib賞 土木構造物部門最優秀賞(2002年)
- 宮崎労働局・優良賞(建設中の無事故無災害に対する)
道路諸元
編集出典による。
- 所属路線:ふるさと農道 松の木地区
- 間接接続:国道218号
- 車線数:片側1車線
沿革
編集- 1996年(平成8年)3月14日:着工
- 2000年(平成12年)7月5日:竣工
周辺
編集- 天翔大橋簡易郵便局
- 栗きんとん 栗九里 (マロンハウス甲斐果樹園)
- 日之影町立高巣野小学校
出典
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 天翔大橋 - 日之影町