大社 淑子(おおこそ よしこ、1931年9月25日 - )は、日本の英文学者、翻訳家早稲田大学名誉教授。

経歴

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福岡県北九州市生まれ[1]青山学院大学文学部卒業[2]、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、法学部教授、2002年定年、名誉教授。ほか、梅光女学院大学専任講師、関東学院大学助教授を歴任した[3]

英文学を専攻し、現代の英国女性作家を研究、翻訳、特に米国黒人女性作家のトニ・モリスンの翻訳で知られるが、アイヴィ・コンプトン=バーネットの研究書も出した。

著書

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共編著

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翻訳

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  • 文化人類学入門』(エドワード・タイラー塩田勉,星野恒彦共訳、太陽社) 1973、のち新版 1981
  • 『言語と文化』(H・ランダー、岡野松雄共訳、大修館書店) 1977
  • 『他人の娘たち』(リチャード・スターン、早川書房) 1979
  • 『火よ燃えろ!』(ジョン・ディクスン・カー、早川文庫) 1980
  • 『ホットハウスの狂影』(ミュリエル・スパーク、早川書房) 1981
  • 『始まりへの旅』(ハイム・ポトク、早川書房) 1982
  • 『生存者の回想』(ドリス・レッシング、サンリオ文庫) 1984、のち水声社
  • 『大統領のミステリ』(フランクリン・D・ルーズヴェルト他、ハヤカワ文庫) 1984
  • 『エロスと神と収容所 エティの日記』(エティ・ヒレスム、朝日選書) 1986
  • 『シカスタ アルゴ座のカノープス』(ドリス・レッシング、サンリオ文庫) 1986、のち水声社
  • 『愚行の世界史 トロイアからヴェトナムまで』(バーバラ・タックマン、朝日新聞社) 1987、のち中公文庫
  • 『愛と悲しみの探偵』(S・F・X・ディーン、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 1988
  • 『生きることの意味を求めて エティの手紙』(エティ・ヒレスム、晶文社) 1989
  • イングリッド・バーグマン 時の過ぎゆくまま』(ローレンス・リーマー、朝日新聞社) 1989
  • 『最初の礼砲 アメリカ独立をめぐる世界戦争』(バーバラ・W・タックマン、朝日新聞社) 1991、のちちくま学芸文庫 2020
  • 『女の書く自伝』(キャロリン・ハイルブラン、みすず書房) 1992
  • 『エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事』(イーディス・ウォートン、新潮文庫) 1993
  • 『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』(メイ・サートン、みすず書房) 1993
  • 『文学にみる二つの戦後 日本とドイツ』(アーネスティン・シュラント,J・トーマス・ライマー、朝日新聞社) 1995
  • 『ハムレットの母親』(キャロリン・G・ハイルブラン、みすず書房) 1997

アンソニー・バージェス作品

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  • 『MF』(アントニイ・バージェス、早川書房、アントニイ・バージェス選集 8) 1978
  • 『ビアドのローマの女たち』(アントニイ・バージェス、サンリオSF文庫) 1980
  • 『アバ、アバ』(アントニイ・バージェス、サンリオSF文庫) 1980

トニ・モリスン作品

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  • 『鳥を連れてきた女』(トニ・モリスン、早川書房) 1979
  • 『青い眼がほしい』(トニ・モリスン、朝日新聞社、女たちの同時代1) 1981、のちハヤカワ文庫
  • 『白さと想像力 アメリカ文学の黒人像』(トニ・モリスン、朝日選書) 1994
  • 『ジャズ』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 1994、のち文庫
  • 『スーラ』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 1995、のち文庫
  • 『パラダイス』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 1999、のち文庫
  • 『ラヴ』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 2005
  • 『マーシイ』(トニ・モリスン、早川書房) 2010
  • 『神よ、あの 子を守りたまえ』(トニ・モリスン、早川書房) 2016

脚注

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  1. ^ 日外アソシエーツ 1985, 103頁.
  2. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.304
  3. ^ 日外アソシエーツ 1985, 103-104頁.

参考文献

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  • 日外アソシエーツ 編『現代翻訳者事典』日外アソシエーツ、1985年。ISBN 4816905294 
  • 「大社淑子教授 履歴および研究業績 (大社淑子教授 退職記念号)」『人文論集』2001