大沢秀介
日本の法学者
大沢 秀介(おおさわ ひでゆき、1952年(昭和27年)4月10日 - )は、日本の法学者。専門は、憲法学・アメリカ憲法。学位は、法学博士(慶應義塾大学・論文博士・1988年)(学位論文「公共訴訟の研究」)。慶應義塾大学法学部教授。
来歴
編集東京都立井草高等学校を卒業後、慶應義塾大学法学部政治学科に入学。大学では慶應塾生新聞会に所属して編集長、代表を務め、また、堀江湛のゼミに所属して、「政治的社会化」を卒業論文のテーマとする。1975年(昭和50年)、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1977年(昭和52年)、同大学院法学研究科修士課程を修了。修士論文では、横田喜三郎(最高裁判所長官)の下での最高裁判所の司法行動をテーマとする。
同年4月、法学部助手となる。1980年(昭和55年)に同博士課程単位取得退学。1982年(昭和57年)5月にハーバード大学ロー・スクール修士課程修了(LL.M.)。1988年(昭和63年)2月に法学博士(慶應義塾大学)の学位を取得(学位論文「公共訴訟の研究」)[1]。同年2月、政治研究櫻田会奨励賞を受賞。慶應義塾大学法学部専任講師、同助教授、同教授を経て、慶應義塾大学法学部教授兼同法科大学院教授。1990年(平成2年)から1991年(平成3年)にかけて、デューク大学に留学。2000年から司法試験考査委員(憲法)。
主な役職歴
編集- 1977年(昭和52年)4月 - 1980年(昭和55年)3月:慶應義塾大学助手(本務)
- 1980年(昭和55年)4月 - 1984年(昭和59年)3月:慶應義塾大学法学部専任講師(本務)
- 1984年(昭和59年)4月 - 1989年(平成元年)3月:慶應義塾大学法学部助教授(本務)
- 1985年(昭和60年)4月 - 同年9月:慶應義塾大学通信教育部学習指導副主任(役職)
- 1989年(平成元年)4月 - :慶應義塾大学法学部教授(本務)
- 1989年(平成元年)10月 - 1990年(平成2年)7月:慶應義塾大学法学部学習指導副主任(役職)
- 1990年(平成2年)4月 - :慶應義塾大学大学院法学研究科委員(役職)
- 1991年(平成3年)10月 - 1992年(平成4年)3月:慶應義塾大学法学部学習指導副主任(役職)
- 1992年(平成4年)8月 - :港区個人情報保護運営審議会委員
- 1999年(平成11年)1月:国立民族学博物館出張
- 1999年(平成11年)1月 - 2000年(平成12年)12月:港区情報公開・個人情報保護審査会委員
- 1999年(平成11年)2月 - 同年7月:自治省選挙部 「首長の多選の見直し問題に関する調査研究会」会長
- 2000年(平成12年)1月 - 同年12月:日本弁護士連合会センター検討作
- 2000年(平成12年)1月 - :法務省司法試験管理委員会考査委員
- 2001年(平成13年)1月 - 同年12月:日本学術振興会委員
- 2002年(平成14年)4月 - 2003年(平成15年)3月:参議院客員調査員
所属学会
編集日本公法学会、日米法学会、全国憲法研究会、憲法訴訟研究会、アメリカ学会、日本政治学会、日本選挙学会。
著書
編集単著
編集- 『現代アメリカ社会と司法―公共訴訟をめぐって』(慶應通信、1987年)
- 『現代型訴訟の日米比較』(弘文堂、1988年)
- 『アメリカの政治と憲法』(芦書房、1992年)
- 『憲法II講義ノート』(成文堂、1992年、改訂版1995年)
- 『憲法I講義ノート』(成文堂、1997年)
- 『憲法入門』(成文堂、1998年、補訂版2000年、第3版2003年)
- 『アメリカの司法と政治講義ノート』(成文堂、2003年)
共著
編集- 棟居快行・工藤達朗・小山剛・赤坂正浩・石川健治・内野正幸・大津浩・駒村圭吾・笹田栄司・宍戸常寿・鈴木秀美・畑尻剛・村田尚紀・宮地基・矢島基美・山元一『プロセス演習 憲法』(信山社 2004年)
- 赤坂正浩・井上典之・工藤達朗『ファーストステップ憲法』(有斐閣、2005年)
- 笹田栄司・井上典之・工藤達朗『ケースで考える憲法入門』(有斐閣、2006年)
編著
編集- 『はじめての憲法』(成文堂、2003年)
- 『判例ライン 憲法』(成文堂、2007年)