大崎市立古川中学校
大崎市立古川中学校(おおさきしりつ ふるかわちゅうがっこう、英称:Osaki Municipal Furukawa Junior High School)は、宮城県大崎市古川二ノ構にある市立中学校。通称は「古中」(ふるちゅう)、英語での通称は「FJH」(Furukawa Junior Highschool)。
大崎市立古川中学校 Osaki Municipal Furukawa Junior High School | |
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過去の名称 |
古川町立古川中学校 古川市立古川中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 |
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併合学校 | 古川市立荒雄中学校 |
理念 |
「常に正しきを求めて 向上的態度を持とう」 |
校訓 | 「誇り」「夢」「前進」 |
設立年月日 | 1947年4月1日 |
開校記念日 | 4月18日 |
共学・別学 | 男女共学 |
学期 | 2学期制 |
学校コード | C104222150016 |
中学校コード | 040050 |
所在地 | 〒989-6152 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
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大崎市立古川第一小学校が隣接、宮城県古川黎明中学校・高等学校が付近に位置している。
概要
編集新学制実施により1947年4月1日に古川町立古川中学校として創立し、2025年に創立78周年を迎えた。郷土の偉人、吉野作造博士の教えを教育目標に制定している。
2005年度の在籍生徒数は1099名だった[1]。指折りのマンモス校だったが、2006年4月に大崎市立古川南中学校が開校したことにより過密化は解消された。
沿革
編集大崎市立古川中学校「沿革史」を一部参照[1]。
年度 | 期 | 主な出来事 |
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1947 | 1 | 新学制実施により「古川町立古川中学校」として創立(1回生卒業) |
1948 | 2 | 校章制定(2回生卒業) |
1949 | 3 | キャンパス移転、校歌制定、同窓会発足(3回生卒業) |
1950 | 4 | 校名を「古川市立古川中学校」に変更(4回生卒業) |
1960 | 14 | 校旗制定(14回生卒業) |
1962 | 16 | 制服制定(16回生卒業) |
1963 | 17 | 市立荒雄中学校統合(17回生卒業) |
1971 | 25 | 鉄筋三階建本校舎落成(25回生卒業) |
1979 | 33 | 在籍生徒一部は古川東中学校開校に伴う分離編入(33回生卒業) |
1997 | 51 | 学校目標「常に正しきを求めて 向上的態度を持とう」制定(51回生卒業) |
2005 | 59 | 年度末3月31日、校名を「大崎市立古川中学校」に変更(59回生卒業) |
2006 | 60 | 在籍生徒一部は古川南中学校開校に伴う分離編入(60回生卒業) |
2017 | 71 | 新入生より学校オリジナル制服着用開始(71回生卒業) |
2019 | 73 | 2学期制開始・屋内運動場棟大規模改修工事(73回生卒業) |
2024 | 78 | 部活動規定全員入部制から任意加入制へと改定(78回生卒業) |
教育理念
編集大崎市立古川中学校「創立70周年記念誌」を参照[3]。
常に正しきを求めて
向上的態度を持とう(古川学人 吉野作造博士「古川餘影」より)
1962年創立15周年記念として校門に記され、校訓と親しまれてきたこの言葉は郷土の偉人、吉野作造博士の教えである。1997年度末、創立50周年を記念して、1998年から改めて教育目標に制定された。
創立当初に明文化された建学精神はなかったが、この言葉は長年にわたり同校の根幹をなす言葉として受け継がれ、校訓から教育目標へと変化していったという歴史がある。
校章
編集大崎市立古川中学校「創立70周年記念誌」を参照[3]。
校章は、1948年に制定された。デザインは、「かしわ」の葉の中に「稲穂」をあしらい、その中心に「古中」の二文字を浮き立たせたものである。「稲穂」は、大崎耕土の中心に位置する古川中学校が、歴史ある伝統校としての象徴であり、「かしわ」は晩秋に多くの木々が落葉する中でも、春に新芽が芽生えるまで耐える姿が、風雪に耐え、「誇り」「夢」「前進」を胸に力強く生きる古川中学校生徒の姿を表している。また、校歌の一節「かしわの緑 稲の穂に 若き命の幸ありて」にも登場し、地域の伝統と先輩から後輩への「愛情」「連帯」「協力」を象徴している。
校歌
編集校訓
編集大崎市立古川中学校「令和3年度学校経営ビジョン」を参照[4]。
「誇り」「夢」「前進」
この目指す生徒像は、同校の理念「常に正しきを求めて 向上的態度を持とう」を体現するために、生徒に簡潔に示したものであり、目指す生徒像としての役割を果たすと同時に、校訓としても役割を果たしている。また同校の学校だよりでは「校訓」とされている。
生徒会
編集現在は「古川中学校生徒会」だが、最初期は「校友会」と称していた。
会誌
編集年度末に発刊される文集として、生徒会誌「かしわ」を発刊している(創刊号の名称は「校友会雑誌」)[3]。
執行部
編集生徒会役員の会長1名、副会長2名、書記2名、総務2名、会計2名から構成される。
専門委員会
編集生活委員会、保健美化委員会、広報委員会、図書委員会、福祉委員会
交通安全委員会、応援委員会、放送委員会、給食委員会、第1学年委員会、第2学年委員会、第3学年委員会
応援団
編集生徒会応援委員主体で、全校生徒で構成されている。応援時には校歌を斉唱するが、3番最後のフレーズ「古川中学 栄えあれ!!」から始まり、1番を斉唱するのが応援の伝統となっている。応援旗はえんじ色で、校章が中央に、宮城県大崎市立古川中学校が下部に印されたデザインである。
体育的・文化的行事
編集体育祭
編集体育祭は学年縦割りカラー団に分かれ、さまざまな競技を通じて勝負を競う。生徒たちは縦割り組ごとにリレーや綱引きなどを行う。生徒会種目も設けられる。祭前に体育祭実行委員会が結成され、運営や競技内容の決定を行う。全校が一体となり、友情や異学年交流を深める重要なイベントとなっている。2024年度までは6月に開祭されていたが、2025年度は11月開祭に変更された。
合唱発表会
編集新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりに合唱祭を開催する際に、コンクール形式で順位をつけて競い合うのではなく、音楽科を通じて、文化的行事を通じて友情や学級の団結を深めてほしい等の理由から、コンサート形式で2023年度から開催されている。発表化前には生徒で、合唱発表会実行委員会が結成される。
文化祭
編集文化祭は、2018年度まで開祭していた。文化祭実行委員会が結成され、実行委員を主体に行事を行っていた。2019年度は同校体育館大規模改修工事に伴い、文化祭がやむを得ず中止となり、2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、以降文化祭は行われていない。
合唱コンクール
編集合唱コンクールは、2019年度まで大崎市民会館で開催していた。合唱コンクール実行委員会が結成され、実行委員を主体に行事を行っていた。新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、以降コンクール形式での合唱祭は行われていない。
部活動
編集毎週水曜日が部活動休養日に設定されている。部活動の加入は2024年度から任意加入制となっている。
体育系クラブ
編集種目
(チーム名) |
主な成績 | 入部可能な生徒 |
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陸上競技 | 男女 | |
剣道 | 男女 | |
卓球 | 男女 | |
柔道 | 男女 | |
軟式野球 | 文部科学大臣杯第12回全日本少年春季軟式野球大会出場[5] | 男女 |
サッカー
(FURUKAWA F.C.) |
男女 | |
ソフトボール | 女子 | |
ハンドボール男子 | 男子 | |
ハンドボール女子 | 女子 | |
バレーボール男子 | 第54回東北中学校バレーボール大会宮城第1位で出場[6] | 男子 |
バレーボール女子 | 第17回全日本中学校選抜バレーボール大会優勝[2] | 女子 |
軟式テニス男子 | 男子 | |
軟式テニス女子 | 女子 | |
バスケット男子
(Furukawa Sparks) |
男子 | |
バスケット女子 | 女子 |
文化系クラブ
編集種目 | 入部可能な生徒 |
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弦楽 | 男女 |
美術 | 男女 |
家庭 | 男女 |
吹奏楽 | 男女 |
囲碁将棋 | 男女 |
特設クラブ
編集特設クラブは、各競技の大会期間に応じて設置される臨時のクラブである。部活動の任意加入制への改定が行われる前の2023年度までは、校外での活動を希望する生徒を対象とした「クラブチーム部」が設置されており、学校不設置部活動競技における活動は主にこのクラブチーム部が担当していた。2024年度からは部活動規定が任意加入制に改定されることに伴い、特定の競技ごとに新たに特設クラブが設置され、生徒の大会出場機会を拡大する体制が整えられている。
主なキャンパス施設
編集南校地をメインキャンパスとし、第2グラウンドのある北校地と合わせて2つの校地に分かれた構成を有する。
南校地
編集校舎系ではホームルームをはじめとする主要教室が配置された「本校舎」と、実技専科教室や給食調理室など、専門的な学びや物事が行われている「特別棟」の2棟がある。
2015年度に新たに落成された古川中学校武道場「柏心錬武館(はくしんれんぶかん)」の館内デザインは、スクールカラーの「アヤメ紫」を基調とした木造で、温かみがあり親しみやすい雰囲気が漂っている。
- 校舎系
- 本校舎:学級教室、理科室、技術室、職員室、校長室、図書館、特別活動室、相談室
- 特別棟:音楽室、美術室、調理室、被服室、視聴覚室、給食調理室
- 屋内運動場系
- 体育館(屋内運動場)
- 柏心錬武館(武道場)
- 部室棟(含む卓球場)
- 屋外運動場系
- 第1グラウンド(屋外運動場)
- プール(15×25メートル)
北校地
編集- 第2グラウンド(屋外運動場)
制服
編集創立70周年記念事業のひとつとして、2017年度入学生より制服のデザインがリニューアルされた[7]。
全タイプのジャケットの胸元にはスクールカラーである旧古川市の市花のアヤメの紫、緒絶川沿いの藤の花の淡い紫、清流を表す白の輝く3色3本ラインが刺繍されている[8]。
また2021年度途中から「ブレザー・スラックスタイプ」を導入。それに伴い2022年度から正式に、男女で区別していた制服をタイプで区別するようになり、男女関係なく各タイプから選択し、着用することになっている。
- 標準型学生服タイプ
- 伝統である詰襟デザインにこだわりつつも、全体的にシャープな雰囲気ができるように仕立てられている。学生服は濃紺色でノーカラー。スラックスは、1タックで濃紺色の無地。学生服の中には白のワイシャツを着用することになっている。
- ブレザー・スカートタイプ
- 以前までの制服の柔らかさを継承するため、ブレザーはショールカラーを採用している。スカートは生地そのものの折り方で模様を出していて、チェック柄となっている。ブレザーの中には白の角襟ブラウスを着用し、学校指定のリボン(パープルストライプ)を着用することになっている。
- ブレザー・スラックスタイプ
- 2022年度から導入されたタイプで、ブレザーはスカートタイプと同様ショールカラーを採用している。スラックスは、女性体型向けになっているが、「標準型学生服タイプ」と同様のデザイン。ブレザーの中には白の角襟ブラウスを着用し、学校指定のネクタイ(パープルストライプ)を着用することになっている。
主な進学前校
編集アクセス
編集鉄道
編集バス
編集- 「千手寺町」バス停より徒歩4分
- 「古川黎明中高前」バス停より徒歩5分
- 「道の駅おおさき」バス停より徒歩6分
主な卒業生
編集卒業期については「大崎市立古川中学校 卒業回早見表【同窓生制作】」を参照
脚注
編集- ^ a b “沿革史|大崎市立古川中学校”. www2.educ.osaki.miyagi.jp. 2023年8月8日閲覧。
- ^ a b “全日本中学校バレーボール選手権大会(女子) 優勝チーム一覧”. archive.jva.or.jp. 2024年5月31日閲覧。
- ^ a b c d 大崎市立古川中学校創立70周年記念誌. 古川中学校創立70周年記念事業実行委員会. (2017)
- ^ “令和3年度 学校経営ビジョン”. 大崎市立古川中学校. 2024年5月31日閲覧。
- ^ “大崎市立古川中学校|文部科学大臣杯第12回全日本少年春季軟式野球大会日本生命トーナメント|公益財団法人 全日本軟式野球連盟”. jsbb.or.jp. 2025年2月8日閲覧。
- ^ “令和6年度 東北中学校体育大会 第54回東北中学校バレーボール大会”. 山形県バレーボール協会. 2025年2月8日閲覧。
- ^ “古川中学校”. 学校制服のかねき 大崎市 古川 制服 学生服 運動着. 2025年2月7日閲覧。
- ^ “古川中学校制服 - 有限会社 富久屋”. www.fukuya-1931.co.jp. 2025年2月7日閲覧。