大山駅 (東京都)
大山駅(おおやまえき)は、東京都板橋区大山町にある東武鉄道東上本線の駅である。駅番号はTJ 04。板橋区最南端の駅。
大山駅 | |
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南口(2015年9月) | |
おおやま Oyama | |
◄TJ 03 下板橋 (1.0 km) (1.0 km) 中板橋 TJ 05► | |
所在地 | 東京都板橋区大山町4-1 |
駅番号 | TJ04 |
所属事業者 | 東武鉄道 |
所属路線 | ■東上本線 |
キロ程 | 3.0 km(池袋起点) |
電報略号 | オヤ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[東武 1]46,657人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1931年(昭和6年)8月25日[1] |
駅名の由来
編集江戸時代頃、相模国大山の阿夫利神社に参詣することを「大山詣り」といった。当時、志村・板橋宿・赤羽・王子方面から田無・府中を経て大山に向かう人が多く、その道筋を「大山街道(富士街道)」といい、板橋宿近辺からこの辺りに街道が伸びていたことから、また、現在の東京都健康長寿医療センターの辺りにかつて広い丘があり、それを「大山」と呼んでいたことから、という二つの説がある[2][3][5]。このように大山と呼ばれるようになった地域付近で1931年(昭和6年)に東上鉄道の駅として開業したのが大山駅である[4]。
歴史
編集- 1931年(昭和6年)8月25日:開業[1]。
- 1977年(昭和52年):第14号踏切が地下道となり除却され、ホーム有効長を10両編成対応に延長。
- 2009年(平成21年)3月:エレベーターを新設。多機能トイレを上りホームに移設。
- 2011年(平成23年)3月17日:TJ 04の駅ナンバリングを導入。
- 2019年(令和元年)12月20日:連続立体交差事業の都市計画が決定[6]。
- 2021年(令和3年)12月20日:国土交通省から都市計画事業の認可を取得[7]。
- 2022年(令和4年)7月28日:連続立体交差事業に着手[8]。
- 2030年(令和12年)度:連続立体交差事業完了予定[9]。国土交通省関東運輸局の令和元年度統計資料によると、2032年3月(2031年度)の予定となっている[10]。
駅構造
編集かつてはホームの前後に踏切があった関係で、ホーム有効長は6両編成分であった。そのため8両編成の電車が停車する際には2両分はみ出すので、「大山対策車」という編成が用意され、ホームからはみ出す2両はドアカットを行った。10両編成はドアカットが行われていた当時、運行されていなかった。その後、池袋方面(現在のホームのほぼ中央に位置する)の踏切が地下道となったのに伴い解消された。
改札口は全部で3か所である。
下りホーム(1番線、成増方面)側
- 南口 - 成増方面(先頭1〜2号車付近)に位置
- 東口 - ホームほぼ中央(4~6号車付近)に位置
このうち東口には自動券売機・自動精算機がない。かつては臨時口扱いで、営業時間も「7時から22時まで」となっていたが、2022年10月より終日運用となっている[11]。
上りホーム(2番線、池袋方面)側
- 北口 - ホームほぼ中央(4〜6号車付近)に位置
反対側のホームにある改札口へ行く際は、上下ホーム成増方面の階段をのぼった先の跨線橋か、または南口改札口付近(下りホーム)と上りホームを連絡するエレベーターと跨線橋[注釈 1]を利用する。また、北口と東口は改札外側の地下道で結ばれているため、それぞれの改札口出口から逆側の出口へ行くことができる。
売店は南口の改札外側に存在する[注釈 2]。南口改札外側には名代富士そば[注釈 3]が出店していたが、2016年1月末で閉店し、現在は別の立ち食いそばの店舗が入居している。
東武池袋駅管区傘下の駅長配置駅で、中板橋駅を管理する。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先[12] |
---|---|---|---|
1 | 東上線 | 下り | 川越方面 |
2 | 上り | 池袋方面 |
発車ベル・発車メロディー
編集東上線の中間駅の多くは発車メロディが導入されているが、当駅1番線では未だに発車ベルが使用されている。
2番線は、2022年10月より発車メロディ 使用開始。
利用状況
編集2023年度の1日平均乗降人員は46,657人である[東武 1]。
各年度の1日平均乗降・乗車人員は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員 [14][東武 2] |
1日平均 乗車人員 [15] |
出典 |
---|---|---|---|
1978年(昭和53年) | 53,412 | ||
1990年(平成 | 2年)26,819 | [* 1] | |
1991年(平成 | 3年)27,563 | [* 2] | |
1992年(平成 | 4年)27,501 | [* 3] | |
1993年(平成 | 5年)26,899 | [* 4] | |
1994年(平成 | 6年)53,973 | 25,923 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)25,519 | [* 6] | |
1996年(平成 | 8年)24,893 | [* 7] | |
1997年(平成 | 9年)24,405 | [* 8] | |
1998年(平成10年) | 49,784 | 24,638 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 49,814 | 24,642 | [* 10] |
2000年(平成12年) | 49,878 | 24,652 | [* 11] |
2001年(平成13年) | 50,827 | 25,058 | [* 12] |
2002年(平成14年) | 49,835 | 24,512 | [* 13] |
2003年(平成15年) | 49,282 | 24,167 | [* 14] |
2004年(平成16年) | 48,620 | 23,789 | [* 15] |
2005年(平成17年) | 48,098 | 23,553 | [* 16] |
2006年(平成18年) | 47,191 | 23,107 | [* 17] |
2007年(平成19年) | 47,635 | 23,505 | [* 18] |
2008年(平成20年) | 47,676 | 23,668 | [* 19] |
2009年(平成21年) | 47,028 | 23,479 | [* 20] |
2010年(平成22年) | 46,727 | 23,327 | [* 21] |
2011年(平成23年) | 46,588 | 23,301 | [* 22] |
2012年(平成24年) | 48,733 | 24,424 | [* 23] |
2013年(平成25年) | 49,563 | 24,827 | [* 24] |
2014年(平成26年) | 49,419 | 24,739 | [* 25] |
2015年(平成27年) | 50,539 | 25,298 | [* 26] |
2016年(平成28年) | 51,086 | 25,603 | [* 27] |
2017年(平成29年) | 51,813 | 25,959 | [* 28] |
2018年(平成30年) | 52,407 | 26,258 | [* 29] |
2019年(令和元年) | 52,049 | 26,077 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)39,845 | ||
2021年(令和 | 3年)41,967 | 20,996 | [東武 3] |
2022年(令和 | 4年)44,307 | 22,134 | [東武 4] |
2023年(令和 | 5年)46,657 | 23,300 | [東武 1] |
駅周辺
編集駅を出るとハッピーロード大山商店街(南口)、遊座大山商店街(北口)に出る。南口を出て右手に踏切が設置されているが、2つの商店街をまたぐために非常に横断者が多い。
- 日本大学医学部附属板橋病院
- 東京都保健医療公社豊島病院
- 東京都健康長寿医療センター
- 板橋区立文化会館
- 都税事務所
- 板橋税務署
- 板橋区役所
- 板橋区立グリーンホール
- 板橋区役所仲町区民事務所
- 仲町地域センター
- 都営地下鉄三田線板橋区役所前駅 - 東に約800 m、徒歩約10分。
- 大山駅前郵便局
- 板橋ハッピーロード郵便局
- 板橋大山郵便局
- 東京都立板橋看護専門学校
- 社会医学研究センター
- 中華料理 丸鶴(城咲仁の実家のラーメン店)
- コモディイイダ ハッピーロード大山店
- コモディイイダ 幸町店
- 東京信用金庫 大山支店
バス路線
編集隣の駅
編集かつて下板橋駅 - 大山駅間には金井窪駅が存在したが、東京大空襲による駅舎の被災に伴い1945年(昭和20年)4月15日に廃止された。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 東武鉄道年史編纂事務局 編『東武鉄道六十五年史』東武鉄道、1964年、211頁。全国書誌番号:64010839。
- ^ 大山まちづくり総合計画 - 板橋区
- ^ ハッピーロード大山の歴史 - ハッピーロード大山商店街振興組合
- ^ a b 大山駅 - 東武鉄道株式会社、2023年1月30日閲覧
- ^ 東武鉄道による駅名の解説では前者の説をとっている[4]。
- ^ 東武東上線大山駅付近の連続立体交差事業および関連する鉄道付属街路事業と大山駅の駅前広場整備事業に係る都市計画の変更等について (PDF) - 板橋区都市整備部 鉄道立体化推進担当課、2020年5月16日閲覧。
- ^ 『東武鉄道東上本線の連続立体交差事業に着手します 大山駅付近の8箇所の踏切を除却します』(プレスリリース)東京都建設局、2021年12月20日。オリジナルの2021年12月20日時点におけるアーカイブ 。2021年12月20日閲覧。
- ^ 『8か所の踏切を廃止し安全性と利便性が向上します 東武東上線「大山駅」付近の連続立体交差事業(高架化)に着手します 〜2030年度の事業完成に向けて連続立体交差事業を推進します〜』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2022年7月28日。オリジナルの2022年7月28日時点におけるアーカイブ 。2022年7月28日閲覧。
- ^ 第227回東京都都市計画審議会議事録 (PDF) - 東京都都市整備局 p.24、2020年5月16日閲覧。
- ^ 連続立体交差化工事の状況 令和元年度 (PDF) - 国土交通省関東運輸局、2020年11月30日閲覧。
- ^ 【朗報】東武練馬駅・大山駅・下板橋駅の臨時改札口が終日利用可能に!2022年10月1日から。 - いたばしTIMES・2022年9月30日
- ^ “大山駅 構内マップ”. 東武鉄道. 2023年6月4日閲覧。
- ^ 板橋区の統計 - 板橋区
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
利用状況
編集- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ [東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
- 東武鉄道の1日平均乗降人員
- ^ a b c 『駅別乗降人員 2023年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “駅情報(乗降人員)”. 東武鉄道. 2024年7月30日閲覧。
- ^ 『駅別乗降人員 2021年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 『駅別乗降人員 2022年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
関連項目
編集外部リンク
編集- 大山駅(駅情報) - 東武鉄道