大山美信
福島県田村郡生まれの洋画家、現代美術家
大山 美信(おおやまよしのぶ、1947年 - 2013年2月1日)は福島県田村郡生まれの洋画家、現代美術家。閉校した文化学院芸術専門学校(埼玉県庄和町)校長、美術団体の一陽会 [1] の元理事、作品サインはBishin、雅号は音読みで「びしん」。 代表作に「偶景[2]シリーズ」のBODYやハート、ザザンポ[注釈 1] がある。
経歴
編集この節の出典:[3]
- 1968年、上京、文化学院美術科入学、抽象絵画の巨匠村井正誠に師事。
- 1970年、 文化学院を卒業。
- 1975年、一陽会会員に推挙される。
- 1976年、 福島県美術博物館(現在の福島県文化センター)に作品を買い上げられる。
- 1978年、 小説「琴爪の箱」小倉史子(プチマーガレット春の号、集英社)に挿絵を描く。
- 1980年、第34回福島県総合美術展覧会(県展)の審査員を務める。
- 1982年、雑誌「佼成」1月号から12月号(佼成出版社)に扉絵を描く。
- 1983年、 母校の文化学院美術科で講師になる。
- 1985年、 埼玉県庄和町(現在の春日部市)文化学院芸術専門学校設立に建築家西村久二[注釈 2]、村井正誠らとともに参加。開校当初から講師を務める。
- 1988年、一陽会委員となる。理事を務めた。
- 1990年、 一陽会を退会。日本美術家連盟会員となる。
- 1996年、 文化学院芸術専門学校の校長に就任する。これより12年間、校長、講師として務めている。
- 2008年、より定年後に東京を離れ、弟が住んでいた縁で長野県軽井沢町へ移住し、絵画の制作に専念する。
- 2013年 、軽井沢の自宅にて亡くなる。享年66歳。
展覧会・個展・グループ展
編集この節の出典:[4]
- 1963年、福島県南美術展、ナムラ賞受賞(福島県郡山市郡山公会堂)(以後64年クサカベ賞65年美術協会賞)
- 1965年、上京より前、公募展第11回一陽展に初出品、以後90年まで出品(東京都美術館)
- 1969年、上京後、第15回一陽展、特待賞受賞(以後73、会友賞)
- 1973年、みゆき画廊、個展(東京都銀座)(以後75、77、79)
- 1974年、第8回現代美術選抜展招待(福島県文化センター美術博物館から、山形県、岩手県、群馬県を巡回)
- 1978年、三桜社画廊(福島県福島市)個展(以後89、09)
- 1979年、毎日新聞社主催の第14回現代日本美術展(東京都美術館、京都市美術館)
- 1980年、現代マニエリズム展(マニエリスム)招待出品。林紀一郎企画(東京都美術館)、椿近代画廊個展(東京都日本橋)、ギャラリーモテキ個展(東京都銀座)(以後85、87、「偶景シリーズ-シャレコウベ」96、98、00、01、02、04、06)スペース・ニキ個展(東京都上野)
- 1981年、現代具象秀作展招待出品(池袋サンシャイン美術館)
- 1982年、二・人・の・世・界・展 -今泉忠善/大山美信(船引町中央公民館)
- 1983年、たけいし画廊(東京都板橋区)、ギャラリーアリエス(東京都京橋 (東京都中央区))(以後89)
- 1987年、一陽会展、安田火災美術財団奨励賞受賞(損保ジャパン美術財団選抜奨励賞)。
- 1988年、安田火災美術財団奨励賞受賞作家展招待出品(旧安田火災東郷青児美術館東郷青児記念 現在の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)現代美術120人展(埼玉県立近代美術館)
- 1989年、´89コンテンポラリー・アート・フェスティバル 以後96年まで出品 (埼玉県立近代美術館)
- 1990年、ギャラリー・ピカソ(福島県)(91・「偶景シリーズ-ハート」92)ギャラリー福山(東京都銀座)(「ザサンポシリーズ~偶景」91、「偶景シリーズ-ハート」92「偶景f シリーズ-BODY」2「偶景シリーズ-BODY」93)
- 1991年、福島の美術家たちⅢ招待出品(福島県立美術館)3人展 大山美信、福田陽子、松本旻(ギャラリーフレスカ‹新宿›)、武蔵野画廊個展(福島県いわき市)「ザサンポシリーズ~偶景」日辰画廊個展(東京都銀座)(95、99)「ザサンポシリーズ~偶景」ギャラリー中井個展(京都府京都市)(「偶景シリーズ-黒の諦観」93、「偶景シリーズ-BODY」95、「偶景シリーズ-BODY3(出版記念展)」97、99)「ザサンポシリーズ~偶景」ギャラリー・ブロッケン個展(東京都小金井市)(「偶景シリーズ-ハート」92、「偶景シリーズ-BODY」93、「偶景シリーズ-BODY1」94、「偶景シリーズ-BODY」95)
- 1992年、第22回現代日本美術展
- 1993年、3人展 大山美信、醍醐寺イサム、畠中陽一(ギャラリーフレスカ)3人展 大山美信、佐佐木幸一、畠中陽一(ギャラリーとーちき‹大分県›)
- 1994年、-画廊文化学院(東京都お茶の水)・卒業生シリーズ-大山美信、塩野谷みちる二人展、GALLERYクラマー「偶景シリーズ-BODY1」個展(東京都目黒区)
- 1995年、開廊10周年記念展 3人展 大山美信、片岡昌 重村三雄(MUSEO CHIQUITA小さな美術館‹埼玉›)
- 1996年、第25回現代日本美術展(東京都美術館) いまどきの美術3-新収蔵作品を中心にして-(斎藤記念川口現代美術館‹埼玉県›)
- 1997年、3人展 小山佐敏、大山美信、畠中陽一(ギャラリーフレスカ)ギャラリー八重洲東京、個展「偶景シリーズ-BODY」(東京都八重洲)郡山市民文化センターで「偶景シリーズ-BODY3(出版記念展)」(福島県郡山市)
- 1998年、2月~1999年1月、第4回NHKハート展(NHKハートプロジェクト[注釈 3]東京から全国巡回)
- 1999年、かねこ・あーとギャラリー個展(東京都千代田区)(00、01、02、03、04、05、06)
- 2004年、アートギャラリーこはく個展(埼玉県さいたま市)
- 2009年、KANEKO ART TOKYO(元かねこあーと)個展(東京都千代田区)三桜社画廊個展(福島)夢の庭画廊個展(長野県上田市)墨景 2009-存在としての黒 メルシャン軽井沢美術館個展(長野県軽井沢)
- 2012年、個展 墨景-二河白道 3.11・ フクシマ レクイエム(東北大地震の被災地故郷福島県へ向けての慰霊の展覧会)軽井沢観光会館(長野県)
主な作品所蔵先
編集この節の出典:[5]
- 福島県立美術館
- (株)三笠會館(三笠会館)
- 福島県立船引高等学校
脚注
編集注釈
編集出典
編集参考文献
編集- 『三彩No.530 1991年11月号』三彩社
- 『BODY偶景シリーズ1 個展カタログ』円錐社 1995年
- 『BODY偶景シリーズ2 個展カタログ』円錐社1995年
- 『BODY偶景シリーズ3 大山美信作品集 OHYAMA,Bishin』 (株)同美印刷 1997年. NCID BA31849831
- 『日経アート 1997年 9月号「21世紀 作家図鑑」』大山美信--黄泉の時間を巻きもどすもの76頁~77頁日経新聞社. NCID AN10523046
- ロラン・バルト著/沢崎浩平/萩原芳子/訳『偶景』みすず書房2001年 ISBN 4622049945