大安寺 (福井市)

福井市の寺院
大安禅寺から転送)

大安寺(だいあんじ)は、福井県福井市田ノ谷町にある臨済宗妙心寺派寺院である。山号萬松山(ばんしょうざん)、正式な寺号は大安禅寺(だいあんぜんじ)である。

大安寺

本堂
所在地 福井県福井市田ノ谷町21–4
位置 北緯36度6分7.1秒 東経136度10分4.1秒 / 北緯36.101972度 東経136.167806度 / 36.101972; 136.167806座標: 北緯36度6分7.1秒 東経136度10分4.1秒 / 北緯36.101972度 東経136.167806度 / 36.101972; 136.167806
山号 萬松山
宗旨 禅宗
宗派 臨済宗妙心寺派
林下 正法山妙心禪寺
開山 大愚宗築
開基 泰澄
松平光通
中興年 万治元年(1658年
正式名 萬松山 大安禅寺
札所等 北陸三十三ヵ所観音霊場第10番
文化財 本堂、庫裏、開山堂、開基堂、鐘楼、絹本著色羅漢図 2幅(重要文化財)
公式サイト 萬松山 大安禅寺
法人番号 3210005001127 ウィキデータを編集
大安寺 (福井市)の位置(福井県内)
大安寺 (福井市)
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福井藩第4代藩主松平光通大愚宗築を開山として、越前松平家の永代菩提所として万治元年(1658年[1]に創建した。境内地は天正2年(1574年)に焼失した竜王山田谷寺の跡地である。

北陸三十三ヵ所観音霊場第10番札所。

略史

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竜王山 田谷寺

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大安寺は、もとこの地にあった竜王山田谷寺の跡地に建立された。田谷寺は、伝承によれば、奈良時代に「越の大徳」と言われ、山岳修行僧だった泰澄によって創建されたという。往時は坊舎が48坊もあり、門前に市までなしていたが、天正2年(1574年)に織田信長の越前侵攻に伴い、全山が焼失した。

大安寺

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80数年の空白の後、万治2年(1658年)に松平光通によって大安寺が創建される。ほぼ全ての建造物が第二次世界大戦福井地震の影響を受けることなく創建当時のまま残存し、5棟が2008年に国の重要文化財に指定された。

文化財

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羅漢図(2幅のうち)鎌倉時代

重要文化財

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  • 大安寺(5棟)
    • 本堂[2] - 入母屋造、瓦葺き。六間取りの方丈形式の本堂である。万治2年(1659年)建立。
    • 庫裏[3] - 本堂右手に建ち、正面入母屋造、背面寄棟造、瓦葺き。左手前に廊下と客寮が付属する。万治元年(1658年)の建立。
    • 開山堂[4] - 宝形造、瓦葺き。開山大愚宗築を祀る。寛文10年(1670年)建立。
    • 開基堂[5] - 霊屋(たまや)ともいう。宝形造、瓦葺き。開基松平光通を祀る。延宝5年(1677年)建立。
    • 鐘楼[6] - 寛文3年(1663年)建立。
    • (附指定)山門、塀中門、宝蔵、廟所(門、玉垣、石燈籠4基よりなる)
  • 絹本著色羅漢図[7] 2幅

その他の文化財

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アクセス

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脚注

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  1. ^ 寺の公式サイトには万治2年(1659年)創建とあるが、現存する庫裏は諸資料に万治元年の建立とされている。
  2. ^ 大安寺 本堂 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  3. ^ 大安寺 庫裏 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  4. ^ 大安寺 開山堂 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  5. ^ 大安寺 開基堂 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  6. ^ 大安寺 鐘楼 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  7. ^ 絹本著色羅漢図 - 国指定文化財等データベース(文化庁

外部リンク

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