大入川(おおにゅうがわ)は、愛知県北設楽郡設楽町豊根村を流れる河川。流路延長は29キロメートル[1]。流域面積は152キロ平方メートル[1]天竜川水系の大千瀬川(振草川)の支流である[1]

大入川
おおにゅうがわ
上流部・津具川
水系 一級水系 天竜川
種別 一級河川
延長 29 km
流域面積 152 km2
水源 美濃三河高原(北設楽山地)
流域 日本の旗 日本
愛知県北設楽郡設楽町豊根村
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地理

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新豊根ダム
 
大入頭首工

水源は美濃三河高原の一部である北設楽山地[1]。上流部は津具川(つぐがわ)と呼ばれ、標高約700メートルの沖積地である津具盆地を流れる。津具盆地には北設楽郡設楽町津具地区(旧北設楽郡津具村)の中心部があり、愛知県道80号愛知県道428号が津具川に並行している。

豊根村に入ると大入川と名を変え、豊根村の中心部を流れる。豊根村には1972年(昭和47年)に新豊根ダムが建設されており、ダムによってみどり湖が形成されている。さらに愛知県道429号に沿って流れ、愛知県と静岡県の県境で大千瀬川(振草川)に合流している。大千瀬川の合流点から上流約10キロメートルは大入渓谷(おおにゅうけいこく)の峡谷の景観が美しく、天竜奥三河国定公園の一部に指定されている[1]。大入渓谷の両岸は花崗岩の断崖絶壁となっており、周囲の森林はハイキングコースとなっている。

大入川流域は民俗芸能の宝庫とされ、流域の各集落では花祭がみられる。

流域変更

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大千瀬川は天竜川水系の河川であるが、上流域の75.6キロ平方メートルは大千瀬川(振草川)上流域の72.6キロ平方メートルとともに、豊川用水事業によって豊川水系に流域変更されている[1]。1968年(昭和43年)には大入頭首工が完成し、年間約5400万立方メートルの水が、豊川用水の水源である鳳来湖に導水されている[1]

支流

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g 『愛知百科事典』中日新聞本社、1976年、pp. 175-176

参考文献

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  • 『愛知百科事典』中日新聞本社、1976年

外部リンク

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