大井荘 (相模国)
概要
編集成立時期は不明であるが、文治4年5月12日(1188年6月8日)付院宣によって、同荘が延勝寺の所領(領家)であったことが知られている(『吾妻鏡』同年6月4日条)。
和田合戦後、恩賞として二階堂行村に与えられてその子孫に分割・継承された。例えば、文永9年(1272年)に行村の曾孫・二階堂行景は、政所下文によって同荘の金子郷・吉田島が安堵されたことが知られているが、13年後の霜月騒動で討たれたために没収されている。一方、他の地域はその後も二階堂氏が引き続き支配していたことが知られている。
参考文献
編集- 福田以久生「大井荘」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9)