大久保町三部作(おおくぼちょう さんぶさく)は、田中哲弥による長編小説シリーズ。挿絵は此路あゆみが担当した。電撃文庫から全3巻が刊行された。ハヤカワ文庫から再刊された復刻版の挿絵は長澤真が担当した。

概要

編集

1993年から1996年までに、全3巻が電撃文庫として刊行され、2007年にハヤカワ文庫から再刊された。シリーズはすべて、架空の明石市大久保町内を舞台としている。架空の、と殊更につけたのは、第1巻の大久保町は西部劇に出てくるような荒野の町であるし、第2巻ではナチスに占領された町であるためであるが、第3巻では一般的な日本の田舎町が舞台となっている。

内容はどれも、ある少年がひょんなことから大久保町でヒロインと出会い、事件に巻き込まれ敵と対決する、一巻完結の冒険小説である。3巻それぞれのストーリーにつながりはないが、一部人物にはスター・システムが採用され、同じ性格、同じ名前の異なった役回りで登場する。

作品リスト

編集

電撃文庫メディアワークス発行、主婦の友社発売)発行、ハヤカワ文庫(早川書房発行)再刊。ハヤカワ文庫版には、書き下ろし番外篇がついている。