夢ばかりみていた』(ゆめばかりみていた)は、シンガーソングライターさだまさし1990年2月25日発表のソロ15枚目のオリジナル・アルバムである。

『夢ばかりみていた』
さだまさしスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
レーベル フリーフライト
プロデュース さだまさし
さだまさし アルバム 年表
夢の吹く頃
(オリジナル・アルバム)
(1989年2月)

夏・長崎から'89(ライヴ・アルバム)
(1989年11月)
夢ばかりみていた
(1990年2月)
夢回帰線II
(1990年8月)
『夢ばかりみていた』収録のシングル
  1. 修羅の如く
    リリース: 1989年11月17日
  2. 冬の蝉
    リリース: 1989年12月21日
テンプレートを表示

概要

編集

本作よりLP盤との併行発売はなくなり、CDのみの発売となる。

収録曲

編集
  1. 夢ばかりみていた
    ギターも何も使わないで、頭の中でボーッと浮かんだようなことを形にしていった曲。
  2. 1989 渋滞(ラッシュ) -故 大屋順平に捧ぐ-
    個人的な悩みも迷いもみんな出て来ちゃった曲。
    曲中にある「今世紀最后の金星」は実際に1989年12月2日に発生している[1]。またこれも曲中に出てくる「飛び乗ったひかり」は当時東海道新幹線の最速達列車であった(2023年現在の最速達列車であるのぞみの運行開始は1993年)。
  3. 修羅の如く
    次に生まれたら、というのがこの曲のテーマであり、哲学の曲。
  4. 初恋
    エア・ポケットの中で作った初恋を歌った女歌。
    オリジナルは佐田玲子。セルフ・カヴァー曲である。
  5. 十六夜
    男同志の不思議な友情と愛情を歌った曲。
  6. 別れをテーマに厳しいことを歌った曲。
    オリジナルは佐田玲子。セルフ・カヴァー曲である。シングル盤「冬の蝉」のB面として既出(1989年12月21日リリース)。
  7. デイジー
    「たとえ世界を敵にまわしても、僕は君の味方だよ」という台詞は、さだの兄貴分だったギタリストの福田幾太郎の台詞。
    オリジナルは1987年2月リリースのシングル盤「春女苑」/「デイジー」(両A面)だが編曲し直され、再録音されている。 (曲のコーダ部分に、サビをリフレインさせたバージョン)
    デイジーはヒナギクの別名である。
  8. せっせっせ
    スピルバーグの、『カラー・パープル』という映画を観た時に、コスモス畑の中で、姉妹がせっせっせをやっているというところから着想を得た。 また、せっせっせという響きが音楽的に非常に魅力的だったという。
  9. 冬の蝉
    哲学を歌った曲。
    シングル盤「冬の蝉」として既出(1989年12月21日リリース)。NTV系テレビ・ドラマ「奇兵隊」の主題歌。
  10. 赤い靴
    長崎の風景を軸に、僕は今でも君の赤い靴を思い出しながら、この苦しい坂道を上っていますよ、という応援歌。
  • 全曲とも作詩[2]・作曲:さだまさし、編曲:渡辺俊幸、服部隆之。

主な参加ミュージシャン

編集

他多数

脚注

編集
  1. ^ 2012年8月14日早朝に金星食”. 2012年8月14日早朝に金星食. 2023年2月7日閲覧。
  2. ^ さだまさしの作品はすべて「作詞」ではなく「作詩」とクレジットされているので、誤記ではない。