多賀城海軍工廠(たがじょうかいぐんこうしょう)とは、宮城県多賀城市にあった日本の海軍工廠。東北唯一の海軍の工場である。現在は工廠跡地の一部が陸上自衛隊多賀城駐屯地になっている。

概要

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日本が中国との全面戦争(日中戦争)に突入後、海軍省は戦争による軍需の増大と積極的な生産力拡充政策によって国内の海軍工廠増設の計画を具体化したことが本工廠の設置に繋がったと考えられる。そのため本工廠は航空機用機銃、同弾薬包及び爆弾製造専門工場として設置された。また、多賀城村に設置された理由としては、東北の人的資源が豊富であり、安価な土地が入手可能で、陸海交通の便がよいこと、船岡に海軍第一火薬廠を控えているなどの地理的要因と、昭和9・10年の冷害(東北凶作)により疲弊が著しい東北地方を振興する必要があるという経済的要因があったためとされている。

沿革

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年表

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設備

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組織

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  • 総務部
  • 会計部
  • 医務部
  • 製鋼部ー弾頭や弾帯の製造を担当。
  • 機銃部ー20㎜機銃、7.7㎜機銃などの航空機銃の製造を担当。
  • 火工部ー焼夷爆弾や親子爆弾、照明弾や吊光弾などの信号爆弾の製造を担当。
  • 工員養成所

施設

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  • 敷地 4,961,600㎡
  • 建物 2,024棟