左から計算される。
- 2[3] = 22 = 4
- 2[4] = 2[3]2 = 4[3] = 44 = 256
= 2[5]
- = 2[4]2
- = 2[4][4]
- = 256[4]
- = 256[3]256
したがって、 +1はフェルマー数である。
256[3]nを順に見ていくと、
-
-
ここで、↑はクヌースの矢印表記である。
-
となる。ここで、きわめて大雑把な「近似」
-
を導入する。しかし近似といっても実際は
-
であり、通常の感覚ではまったくかけ離れていることに注意。このような現象を「指数タワーパラドックス」と呼ぶ。
同様に、
-
- [注釈 2]
と「近似」できる。したがって、
- = 256[3]256 ≒ (256↑)256 257
である。
さらに大雑把な「近似」を認めれば、
- ≒ 256↑↑257
と表せる。ただし実際は、
- ≫ (256↑)256 257 ≫ 256↑↑257
である。
具体的な値は
- ≒ (10↑)255(1.99×10619) ≒ (1000000↑)255(3.3206232×1000000103)
に近く、したがって
- 10↑↑257 < < 10↑↑258
の範囲にあって、
- 1000000↑↑256 < < 1000000↑↑257
の範囲にある。
- = 10[5] = 10[4]10
スタインハウスのメガの時と似た「近似」によって、およそ
-
- (*)
であるとすると、
-
-
ここで、一般の a, b, n について次のような式を考える。a↑b = ab に注意すれば、
-
a, b が十分に大きければ
-
だから、
-
と近似してよい。
これを n が 1 になるまで繰り返せば、
-
したがって、n ≫ b ならば
- (**)
と近似してよい。
(**) を用いて、改めて 10[4]2 を近似すると
-
である。以下同様に (*) と (**) を使えば
-
-
-
したがって、
-
であるので、大雑把には
- ≒ 10↑↑↑11
である。ただし、実際はメガと同様に、
- ≫ (10↑↑)10 11 ≫ 10↑↑↑11
である。
モーザー数は 2[ ] = 2[2[5]] である。したがって、2[2[5]]+1はフェルマー数である。先に示したように は相当な巨大数であるので、 角形はほとんど円も同然であり、忠実な多角形の図による表記は事実上不可能である。
モーザー数が よりはるかに大きいことは自明で、また よりもはるかに大きい。
しかし、グラハム数よりは圧倒的に小さいことが Tim Chow によって1998年に証明された[1]。この証明によれば、モーザー数 M はチェーン表記や矢印表記、そしてハイパー演算子を用いて
-
である。
モーザー数をクヌースの矢印表記で厳密に表すのは事実上不可能であるが、およそ 3↑↑↑…(②−2本)…↑↑↑3 に近似すると考えられる。
多角形表記では、巨大数のレベルとしては、クヌースの矢印表記レベルの巨大数を作ることができ、増加速度としては、近似的には、多角形表記の多角形の角を1つ増やすことは、クヌースの矢印表記の矢印を1本増やすことに相当する。
- ^ 桁数が非常に大きいため、時間の単位をプランク時間・秒・年のいずれにしても無視できる範囲で近似する。
- ^ ここから先は、宇宙論で使われた最大の数(複数の宇宙の全質量を1個のブラックホールに圧縮しそれが蒸発した後に、ポアンカレの回帰定理に従い再びブラックホールができる時間) [注釈 1]よりも更に巨大化していく。