塩沢紬
新潟県南魚沼市周辺で織られる絹織物
塩沢紬(しおざわつむぎ)とは、新潟県南魚沼市周辺で織られている絹織物で、光沢の少ない玉糸と真綿手紡糸を使用した、落ち着いた色合いと風合いが特徴となっている。
概要
編集麻織物の「越後上布」の伝統技術を絹織物に取り入れた織物で、明和年間(1764年~71年)の頃に織られ始めた[1]。大正時代の頃から麻織物より生産量が多くなったが、第二次世界大戦の勃発により、贅沢品として生産が制限される[1]。1949年(昭和24年)塩沢織物工業協同組合が創設される[1]。1975年(昭和50年)に、経済産業大臣指定伝統的工芸品となっている[1]。
主な技法は先染めの平織である[2]。縦糸に生糸・玉糸、横糸に真綿手紡糸を使用し、手くくり、手摺り込みによる絣糸を一本一本合わせながら織り上げた蚊絣(かがすり)・十字絣(じゅうじがすり)・亀甲絣(きっこうがすり)などと呼ばれる細かい絣模様が特色である[1][2]。また、塩沢紬は地薄でさらさらとしている[2]。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会
- 新潟県の伝統的工芸(新潟県教育委員会)
- やまだ織 本場塩沢絣
- 越後国塩沢 つむぎの里
- 伝統之手織物 塩沢 織元 酒井織物 - ウェイバックマシン(2012年6月16日アーカイブ分)
- 塩沢織物工業協同組合facebook