塩川伸明
塩川 伸明(しおかわ のぶあき、1948年8月31日[1]- )は、日本の政治学者。専門は、ロシア政治史・比較政治学。東京大学名誉教授。
略歴・人物
編集東京都生まれ。1974年、東京大学教養学部教養学科卒業。1979年、同大学院社会学研究科国際関係論専門課程博士課程単位取得退学。
1979年に東京大学社会科学研究所助手、1982年より同大学法学部助教授。比較政治を担当し、1994年より東京大学大学院法学政治学研究科教授。2013年定年退職。東京大学名誉教授。
専門分野で実証研究を発表する。一方で、社会主義の啓蒙的な著作もある。
著書
編集単著
編集- 『「社会主義国家」と労働者階級――ソヴェト企業における労働者統轄 1929-1933年』(岩波書店, 1984年)
- 『スターリン体制下の労働者階級――ソヴェト労働者の構成と状態:1929-1933年』(東京大学出版会, 1985年)
- 『ソヴェト社会政策史研究――ネップ・スターリン時代・ペレストロイカ』(東京大学出版会, 1991年)
- 『ペレストロイカの終焉と社会主義の運命』(岩波書店, 1992年)
- 『終焉の中のソ連史』(朝日新聞社, 1993年)
- 『社会主義とは何だったか』(勁草書房, 1994年)
- 『ソ連とは何だったか』(勁草書房, 1994年)
- 『現存した社会主義――リヴァイアサンの素顔』(勁草書房, 1999年)
- 『「20世紀史」を考える』(勁草書房, 2004年)
- 『多民族国家ソ連の興亡(1)民族と言語』(岩波書店, 2004年)
- 『多民族国家ソ連の興亡(2)国家の構築と解体』(岩波書店, 2007年)
- 『多民族国家ソ連の興亡(3)ロシアの連邦制と民族問題』(岩波書店, 2007年)
- 『民族とネイション――ナショナリズムという難問』(岩波書店[岩波新書], 2008年)
- 『冷戦終焉20年――何が、どのようにして終わったのか』(勁草書房, 2010年)
- 『民族浄化・人道的介入・新しい冷戦――冷戦後の国際政治』(有志舎, 2011年)
- 『ナショナリズムの受け止め方 言語・エスニシティ・ネイション』三元社, 2015.3
- 『歴史の中のロシア革命とソ連』有志舎, 2020.8
- 『国家の解体: ペレストロイカとソ連の最期』東京大学出版会 2021/2
共編著
編集- (石川晃弘・松里公孝)『講座スラブの世界(4)スラブの社会』(弘文堂, 1994年)
- (中谷和弘)『法の再構築(2)国際化と法』(東京大学出版会, 2007年)
- 『ユーラシア世界(1)〈東〉と〈西〉』小松久男・沼野充義・宇山智彦共編、東京大学出版会、2012年
- 『ユーラシア世界(2)ディアスポラ論』小松久男・沼野充義共編、東京大学出版会、2012年
- 『ユーラシア世界(3)記憶とユートピア』小松久男・沼野充義共編、東京大学出版会、2012年
- 『ユーラシア世界(4)公共圏と親密圏』小松久男・沼野充義・松井康浩共編、東京大学出版会、2012年
- 『ユーラシア世界(5)国家と国際関係』小松久男・沼野充義共編、東京大学出版会、2012年
- 『社会人のための現代ロシア講義 東大塾』池田嘉郎共編. 東京大学出版会, 2016.5
訳書
編集- スティーヴン・F・コーエン『ブハーリンとボリシェヴィキ革命――政治的伝記、1888-1938年』(未來社, 1979年)
- E・H・カー『ロシア革命――レーニンからスターリンへ, 1917-1929年』(岩波書店, 1979年/岩波現代文庫、2000年)
- M・シートン=ワトソン『文学作品にみるソヴェト人の息吹』(朝日新聞社, 1988年)
外部リンク
編集脚注
編集- ^ 『著作権台帳』