基本組織系
組織系
編集→詳細は「組織 (生物学) § 植物の組織」を参照
植物において、いくつかの組織が、集まって一定の働きをしているものを組織系と呼ぶ。組織系には、分裂組織系(分裂組織)、表皮系または表皮組織系(表皮)、維管束系(木部と師部)、基本組織系(皮層と葉肉)がある。植物体の組織の中で最も多くを占めているのは基本組織系である。なお、組織系を表皮・皮層・中心柱の3つに分けることもある(詳細は中心柱#概説を参照。)。
組織系とは異なる組織分類としてシュートの考え方もある。
皮層
編集→詳細は「根 § 内部構造」を参照
皮層は茎や根などにある。柔組織と機械組織からなる。維管束鞘、同化組織、貯蔵組織、分泌組織などからなる柔組織は、主に同化産物の貯蔵や維管束の保護を行い、C4植物の葉では維管束鞘は同化も行う(詳細はC4型光合成を参照。)。厚壁組織、厚角組織、繊維組織などからなる機械組織は、主に植物体の支持や保護を行う。皮層のうち最も内側の層は内皮と呼ばれる(詳細は内皮 (植物)を参照。)。皮層の外側には表皮組織が存在している。茎、枝、幹、根のそれぞれにおいて皮層の構造は異なっている(詳細は根#内部構造を参照。)。
葉肉
編集→詳細は「葉 § 基本組織系」を参照
関連項目
編集参考文献
編集吉里勝利ほか 『新課程版 スクエア 最新図説生物』 第一学習社 2022年 44~45頁