執念のミイラ』(しゅうねんのミイラ、The Mummy's Ghost)は、1944年に公開されたアメリカ合衆国ホラー映画。『ミイラの復活』(1940年)から始まったユニバーサルミイラ男カリス[1]シリーズの3作目で、同年の『ミイラの呪い』に引き継がれる。前作『ミイラの墓場』(1942年)に続いてロン・チェイニー・ジュニアがカリスに扮した。

執念のミイラ
The Mummy's Ghost
ロビーカードからロン・チェイニー・ジュニア(左)とジョン・キャラダイン(1944年)
監督 レジナルド・ル・ボーグ
脚本 グリフィン・ジェイ
ヘンリー・スーチャー
ブレンダ・ワイスバーグ英語版
原案 グリフィン・ジェイ
ヘンリー・スーチャー
製作 ベン・ピヴァー
出演者 ロン・チェイニー・ジュニア
ジョン・キャラダイン
ロバート・ロウリー英語版
ラムゼイ・エイムス英語版
音楽 フランク・スキナー
撮影 ウィリアム・A・シクナー
編集 ソウル・A・グッドカインド
製作会社 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1944年7月7日
上映時間 62分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 ミイラの墓場
次作 ミイラの呪い
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アミーナ役のラムゼイ・エイムス(ロビーカード)
博物館でカリスが守衛を殺すシーン(ロビーカード)

あらすじ

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前作で炎に包まれ死んだと思われたカリスだが、実は生きていた。大神官アンドヘブは新たなる後継者にユセフ・ベイを指名。カリスとアナンカ王女のミイラをエジプトに連れて帰るよう、アメリカに派遣する。

カリスを召喚する方法は、満月の夜にタナの葉9枚を煎じること。しかし、ユセフ・ベイが実行する前に象形文字を解析したノーマン教授が実行。教授はカリスに殺される。

アナンカ王女のミイラはスクリップス博物館に展示されていた。回収に向かったユセフ・ベイだが、カリスの手が王女に触れた瞬間、アナンカ王女の体は土に変わる。安息の地を離れると魂が転生するからだ。

アナンカ王女の魂はエジプト人の血を引くアミーナに乗り移っていた。アミーナを誘拐したユセフ・ベイだが、使命を捨ててアミーナを自分のものにしようとしたためにカリスに殺される。

アミーナの恋人の大学生トムは警察とともにカリスを追跡する。しかし、アミーナの肉体は徐々にミイラ化し、ついにはカリスに抱きかかえられたまま、沼の底に沈むのだった。

キャスト

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制作

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アミーナ・マンソーリ役はアクアネッタ英語版が決まっていた。しかし撮影初日、気絶するシーンを演じていたところ、ハリボテと思って落ちたところが本物の岩だった。彼女は脳震盪を起こして病院に運ばれた。撮影中断を望まなかったユニバーサルはピンナップ美女のラムゼイ・エイムスを新たにアミーナ役に起用し撮影を続行した。

カリスが博物館で守衛を殺害するシーンでは勢い余って本物のガラス窓を壊し、飛んできた破片がミイラのラバーマスク越しにチェイニーの顎を切った。映画でもその出血が確認できる。前作からカリスを演じたチェイニーは次作でもカリス役を務める。

クランクインは1943年8月23日、アップは9月1日[2]

出典

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  1. ^ 『ドラキュラ vs ミイラ男 ホラー映画 傑作集』(DVD)(ブックレット)コスミック出版、2015年。 日本語解説と字幕。
  2. ^ Internet Movie Database Trivia

外部リンク

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