坂門 人足(さかと の ひとたり、生没年不詳)は、飛鳥時代歌人

系譜・経歴など不詳。大宝元年(701年)9月、持統上皇紀伊国行幸に従駕し、大和国巨勢(現在の奈良県御所市古瀬)で歌を詠んだ(『万葉集』1-54)。

  • 巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を(万葉集1-54)[1][2]

脚注

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  1. ^ 「大宝元年辛丑秋九月、太上天皇の紀伊国に幸せる時の歌」という詞書がある。
  2. ^ 万葉集左注に「或本歌」として「河上のつらつら椿つらつらに見れども飽かず巨勢の春野は」とし、春日蔵首老の作とする。

参考文献

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  • 中西進訳『万葉集 全訳注原文付』講談社、1978年。
  • 坂本太郎・平野邦雄監修『日本古代氏族人名辞典』吉川弘文館、1990年。
  • 佐伯有清編『日本古代氏族事典』雄山閣出版、1994年。