坂本葵
日本の文筆家
坂本 葵（さかもと あおい、1983年 - ）は、日本の文筆家[1][2]。本名、柴田葵[3][4]。評論家の小谷野敦は夫。
人物
編集愛知県岡崎市に生まれる。両親はともに高校の国語教師であった。愛知教育大学附属岡崎小学校、愛知教育大学附属岡崎中学校、愛知県立岡崎高等学校卒業[3]。落語が好きだった中学時代、「桂文珍の新作落語大賞」に応募し佳作に選ばれる[5]。
2006年3月、東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程卒業。2007年3月、東京大学大学院情報学環教育部研究生修了[6]。同年、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程在学中に評論家の小谷野敦とブログを通じて知り合い、結婚[7][8]。2008年3月、修士課程修了。明治大学職員を経て桜美林大学と帝京科学大学の非常勤講師となる[9][10][11]。
2012年末、義父を亡くす。亡くなるまでの1年間の介護生活を知人に話したところ「その経験をファンタジー小説にしたら」と勧められ、猫が主人公の恋愛小説の構想が浮かぶ[3]。2013年8月、長編小説「悪党華伝」が第25回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に選ばれる。2014年、「悪党華伝」は『吉祥寺の百日恋』と改題されて新潮社から刊行される。
2016年、新潮選書から谷崎潤一郎の研究書『食魔 谷崎潤一郎』を上梓。今後、谷崎の研究をライフワークにしたいと語る[12]。京王電鉄の情報誌『あいぼりー』にエッセイを連載中。
著書
編集- 『吉祥寺の百日恋』新潮社、2014年2月21日。ISBN 978-4-10-335131-3。
- 『食魔 谷崎潤一郎』新潮社（新潮新書）、2016年5月14日。ISBN 978-4-10-610669-9。
脚注
編集- ^ “作家 坂本葵さん”. renzaburo.jp. renzaburo. 2020年2月7日閲覧。
- ^ “作家 坂本葵”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2020年2月7日閲覧。
- ^ a b c 片山健生「こころは三河 私の古里 作家坂本葵さん」 『中日新聞』2014年3月24日付朝刊、三河版、16面。
- ^ 東京大学学生サークル『テアトロンk』「柴田葵」 2023年2月25日閲覧。
- ^ 中学生のとき、落語大賞に応募した話: 藍色手帖BLOG
- ^ 『彫刻回帰線』プロフィール「柴田葵」本人肖像あり。 2023年2月25日閲覧。
- ^ 柴田葵「ブログでの交際9ヵ月、会って2回目でプロポーズ! "もてない男"との結婚顛末記」『婦人公論』第92巻20号（通号 1234）、中央公論新社、2007年10月7日、154-157頁。
- ^ 『週刊新潮』2007年7月5日号。
- ^ プロフィール｜彫刻回帰線
- ^ インタビュー 作家 坂本葵さん｜集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー
- ^ 柴田葵（桜美林大学非常勤講師） | Tokyo Art Research Lab
- ^ 川原田喜子「書く人 『食魔 谷崎潤一郎』作家坂本葵さん」 『中日新聞』2016年8月7日付朝刊、30面。
外部リンク
編集- 藍色手帖：作家・坂本葵のウェブサイト
- 坂本葵 (@aoi_skmt) - X（旧Twitter）