地球生物会議
地球生物会議(ちきゅうせいぶつかいぎ)は、日本の特定非営利活動法人の動物愛護団体[3]である。「地球生物会議ALIVE」とも称する。
略称 | ALIVE |
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国籍 |
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格付 | NPO法人 |
法人番号 | 4010005015518 |
専門分野 | 環境系 |
設立日 | 2010年6月2日[1] |
代表者 | 北村孝至[1] |
活動地域 |
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主な事業 | 動物愛護 |
郵便番号 | 〒160-0008 |
事務所 | 東京都新宿区四谷三栄町15-6 オグラビル203号室 |
座標 |
北緯35度41分17.2秒 東経139度43分35.3秒 / 北緯35.688111度 東経139.726472度座標: 北緯35度41分17.2秒 東経139度43分35.3秒 / 北緯35.688111度 東経139.726472度 |
会費 | 有・年会費6000円[2] |
関係する人物 | 野上ふさ子(創設者) |
外部リンク | http://www.alive-net.net/ |
概略
編集アイヌ著作家ポン・フチで知られた野上ふさ子が創設した[4]。“包括的動物保護団体”として[5]、動物の権利を主張し[6]、 動物園[7]、 水族館[7]、 クマ牧場[8]、 動物実験[7]、 ペット[7]、 畜産[7]、 狩猟[7][9]、 毛皮[7] などに反対する。
設立
編集地球生物会議の設立は、設立者の野上ふさ子が直前まで代表をつとめていた動物愛護団体からの提訴を受けた時期の[10][11]、1996年1月である(一審敗訴の後に姉妹団体「動物実験廃止・全国ネットワーク」も設立された)。「地球生物会議」の設立理念は、「地球上に生息するすべての生物が地球の構成員として尊重される社会を構築すること」とされ[12]、会の名称『地球生物会議』は「生き物たちが集まり、会議を開いたら緊急議題は?」という意であり[13]、英名 ALIVE は "All Life In a Viable Environment" の略で、「地球は人間だけのものではない」とのコンセプトである[14]。
動物園批判
編集ズーチェック運動
編集「ズーチェックはイギリスで始まった動物園を監視する運動」と述べ、動物たちの「異常行動」の発見により、動物園のあり方を問うとし、[15]、動物園を監視し、動物園での飼育の状態を社会に知らしめる運動(ズーチェック運動)を行っている[15]。
- 10か所の調査
1996年に英国動物園査察官とともに日本の10か所の動物園を調査(ズー・チェック)した[16]。そしてイギリスのボーン・フリー財団のヴァージニア・マッケンナとともに、日本の動物園は「貧弱」「悲惨」と述べた[16]。
- この時、調査した動物園
- 小田原動物園
英国的な調査で、城の中にある狭い小田原動物園は問題視され、1996年9月に「廃園」を勧告された。また、他の動物園へ飼育しているゾウ「ウメ子」を引き取らせることを打診されたが、小田原市は高齢と市民の財産であると拒否した。以後、小田原動物園は小田原城内の農薬散布について地球生物会議から抗議を受けた[18]。
小田原動物園はその後、徐々に飼育規模を縮小し[19]、2012年現在は猿山でのニホンザル飼育を残すのみとなった。
- 他の動物園等
この頃、地球主物会議は、 枚方パーク[20]、 小諸市動物園[21]、 地獄谷野猿公苑[20]、 奥飛騨クマ牧場[20]、 井の頭動物園[20]、 富士サファリパーク[20]、 多摩動物公園[20]、 みさき動物公園[20]、 ワールド牧場[20]、 東武動物公園[20]、 野毛山動物園[20]、 ズーラシア[22]、 千葉市動物公園[22] などの動物園等も訪問した。
ホッキョクグマ
編集2004年、秋田県の水族館の開業時、カナダからホッキョクグマが輸入される予定だったが、地球主物会議は世界動物保護協会 (WSPA) やカナダの動物権利団体 Zoocheck と共に抗議活動を行い頓挫させた[23][24]。シロクマ獲得の妨害に成功した地球生物会議は、代替案として「ホッキョクグマの映像を大画面で上映」や「クマの教育プログラムの設置」を提案した[23]。
このため、当時の市長が水族館オープン日にシロクマの着ぐるみで来場者を出迎え、のちにロシアからシロクマ「豪太」を準備した[25][26]。「豪太」は人気者になり、全国紙にも掲載されるクマになった[27]。
ゾウ
編集- 借り入れ、輸入
2003年、熊本県の動物園がアジアゾウをインドネシアから借り受けようとした際に、書類の不備を見つけ、日本の経産省に抗議し、輸入の阻止に成功した[28]。動物園ではゾウの収益はインドネシアのゾウ保護に寄付される予定だった。
ゾウの輸入はその都度反対活動をしている[18]。
- しつけ・訓練
和歌山県の動物園が元従業員とテレビ局に告発(のちに裁判)されたことを受け、ゾウの調教を動物虐待だと訴えた。
クマ牧場
編集ズーチェック活動のあと、日本各地のクマ牧場を「世界動物保護協会」(WSPA)とともに調査し、非難した[8]。 クマ牧場は、熊胆(ユウタン、クマノイ)の取引をしているとして、その販売などを止め、またクマの飼育頭数が多いとして、削減するように求めた。この反対キャンペーンにはジャッキー・チェンもコメントを寄せた[29]。ジャッキーはこの他、中国のクマ畜産施設「熊農場」を問題視するキャンペーンをし、地球生物会議も同調した[29]。
2004年に定山渓熊牧場が廃業し、2012年に秋田八幡平クマ牧場が廃業した際に、ヒグマの引受先探しを行ったが、失敗に終わった。
その他の活動
編集ペット批判
編集“ペットショップチェック”と称して[30]、悪質業者を見つけ出す活動をしている[30]。また、動物愛護法を改正して、ペットの仔(赤ちゃん)の販売を規制するように論ずる[31]。行政がアニマルシェルターを行い、人々はそこからペットを得るシステムにすべきと主張する[32]。ペットの殺処分の頭数削減を目指して、各自治体の処分数を調べ、処分数ワーストの都道府県を批判する[33]。
動物実験批判
編集動物実験に法規制が必要だとする立場である[34]。また、茨城県のつくば学園都市にある複数の研究施設で反対活動も行ったことがある[35]。
脚注
編集- ^ a b “地球生物会議|東京都生活文化局”. 東京都生活文化スポーツ局. 2023年6月10日閲覧。
- ^ “地球生物会議ALIVE ご参加・ご支援下さい”. 地球生物会議. 2023年6月10日閲覧。
- ^ 捨て犬猫、走る処分場 徳島県・奈良市、迷惑施設代わり朝日新聞2010年2月20日17時44分。及び、 鹿角のクマ牧場2人死亡:動物愛護団体が牧場訪問 経営者から閉鎖相談受け 毎日jp秋田 2012年5月2日。及び、 クマ牧場閉鎖支援か?愛護団体が給餌・給水視察 読売新聞 2012年5月2日
- ^ 第16回 野上ふさ子 静かに声を上げるポン・フチ知られざる日本人、太田宏人著、2005年10月23日
- ^ 平成15年度 動物愛護週間中央行事 動物愛護管理法制定30周年記念 動物愛護シンポジウム環境省自然環境局総務課動物愛護管理室編集 2004年3月発行 (PDF)
- ^ 動物の権利の世界宣言ALIVE
- ^ a b c d e f g ALIVEの主な活動分野ALIVE
- ^ a b 日本のクマ牧場の実態調査レポートALIVE
- ^ <2>有害捕獲に関わる諸問題:特措法、特定計画、わな、錯誤捕獲、許可基準、報告等日本野鳥の会 第11次鳥獣保護事業計画の基本指針の見直しに関する意見
- ^ 動物虐待防止会・動物ジャーナル65 「動物愛護団体」を考えるページ・補遺ウェブ魚拓2012年11月7日記録
- ^ 地位不存在確認等請求事件訴訟裁判記録・資料 団体内部の自浄作用:JAVA(原告) VS 野上ふさ子氏(被告) 東京地方裁判所第一審判決文 (PDF) ウェブ魚拓2012年11月7日記録
- ^ 定款ALIVE
- ^ プロフィールALIVE
- ^ ホームページへようこそ!ALIVE
- ^ a b ズーチェックは、イギリスで始まった動物園を監視する運動です
- ^ a b c d e f g h i j k l JAPAN ZOO STUDYALIVE
- ^ 動物保護施設ペットラント姫路
- ^ a b ズーチェックTOPalive
- ^ (cache) 小田原動物園の整理進む 順次動物舎を撤去、2月中旬には水鳥舎も 小田原 タウンニュース 2007年1月27日号
- ^ a b c d e f g h i j 英国ボーンフリー財団のV.マッケンナ来日、ズーチェックキャンペーン開始ALIVE
- ^ 「ALIVE」バックナンバー 創刊号〜20号
- ^ a b PETAの動物実験ビデオをマスコミに送付ALIVE
- ^ a b ホッキョクグマは飼育に向かない! カナダの州政府が、男鹿水族館の輸入申請却下ALIVE
- ^ 読売新聞2004年1月29日
- ^ 秋田県議会平成17年6月定例会 本会議第1日 寺田典城知事発言会議日 平成17年6月15日水曜日
- ^ 秋田県議会平成17年6月定例会 本会議第2日 秋田県産業経済労働部長発言会議日 平成17年6月21日火曜日
- ^ ホッキョクグマ婚活「氷河期」 繁殖難しく輸入も減少朝日新聞デジタル 2008年11月30日13時13分
- ^ 地球生物会議ALIVE スマトラゾウの輸入に問題あり
- ^ a b ジャッキー・チェン氏からのビデオメッセージ
- ^ a b ペットショップをチェックしようALIVE
- ^ ペット販売、生後何日から? 動物愛護法改正で意見対立asahi.com 2011年12月21日19時2分
- ^ NPO法人『地球生物会議 ALIVE』の代表者に聞いてみました ショップで売れ残った犬はどうなるの?Webマガジン 月刊チャージャー Vol.47 2010.09 CONTENTS
- ^ 県の犬処分、全国最多6年連続 10年度3589頭茨城新聞 2012年3月15日
- ^ 平成15年度動物愛護週間行事 動物愛護管理法制定30周年記念シンポジウム 記録集 本文3 (PDF) 環境省 動物愛護週間 行事概要 動物の愛護と適切な管理
- ^ 畜産草地研究所、動物衛生研究所、理化学研究所ALIVE
関連項目
編集外部リンク
編集- 地球生物会議ALIVEのホームページへようこそ!
- 地球生物会議ALIVE blog
- 地球生物会議ALIVE blog(旧ブログ)
- NPO法人 地球生物会議ALIVE (@ALIVE_official_) - X(旧Twitter)
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