国鉄ミ600形貨車
国鉄ミ600形貨車(こくてつミ600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した水運車(水槽車)である。
国鉄ミ600形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | 水運車(水槽車) |
運用者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
種車 | セムフ1形 |
改造所 | 五稜郭工場、釧路工場、若松工場 |
改造年 | 1938年(昭和13年) |
改造数 | 15両 |
消滅 | 1958年(昭和33年) |
常備駅 | 五稜郭駅、中標津駅、岩見沢駅、他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 6,084 mm |
全高 | 3,047 mm |
荷重 | 10 t |
実容積 | 10.0 m3 |
自重 | 6.2 t - 7.0 t |
換算両数 積車 | 1.6 |
換算両数 空車 | 0.6 |
軸距 | 3,500 mm |
概要
編集1938年(昭和13年)3月から1939年(昭和14年)3月にかけてセムフ1形石炭車を種車として10 t積み水運車が15両(ミ600 - ミ614)製作され、形式名はミ600形と定められた。製造所は五稜郭工場、釧路工場、若松工場の3か所であった。落成後札幌鉄道局、門司鉄道局にのみ配属された。後に門司鉄道局に配属された車両は全て北海道内に所属替えとなり全車が北海道内ににて生涯を終えた。
塗色は、黒であり、寸法関係は全長は6,084 mm、全高は3,047 mm、軸距は3,500 mm、自重は6.2 t - 7.0 t、換算両数は積車1.6、空車0.6である。
1958年(昭和33年)3月20日に最後まで在籍したミ605が廃車となり同時に形式消滅となった。最終配置は中標津駅であった。
車番履歴
編集ミ600形 | 種車 | 改造年月 | 改造工場 | 配置局 |
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ミ600 | セムフ412 | 昭和13年3月 | 五稜郭 | 札幌局 |
ミ601 | セムフ488 | 昭和13年3月 | 五稜郭 | 札幌局 |
ミ602 | セムフ450 | 昭和13年3月 | 五稜郭 | 札幌局 |
ミ603 | セムフ452 | 昭和13年3月 | 五稜郭 | 札幌局 |
ミ604 | セムフ146 | 昭和13年3月 | 釧路 | 札幌局 |
ミ605 | セムフ225 | 昭和13年3月 | 釧路 | 札幌局 |
ミ606 | セムフ424 | 昭和13年3月 | 釧路 | 札幌局 |
ミ607 | セムフ284 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
ミ608 | セムフ375 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
ミ609 | セムフ455 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
ミ610 | セムフ416 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
ミ611 | セムフ498 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
ミ612 | セムフ420 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
ミ613 | セムフ550 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
ミ614 | セムフ463 | 昭和14年3月 | 若松 | 門司局 |
参考文献
編集- 吉岡心平『3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 9〉、2000年4月1日。ISBN 4-87366-198-6。
- 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。