国鉄タ400形貨車
国鉄タ400形貨車(こくてつタ400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した私有貨車(タンク車)である。
国鉄タ400形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 |
紐育スタンダード石油→石油共販→スタンダード・ヴァキューム石油 日本陸運産業他 |
製造年 | 1949年(昭和24年) |
製造数 | 4両 |
旧形式名 | ア1690形 |
改造年 | 1928年(昭和3年)* |
改造数 | 10両 |
消滅 | 1962年(昭和37年) |
常備駅 | 糸崎駅、大阪駅、石油駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | なし(石油) |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 6,554 mm |
全幅 | 2,032 mm |
全高 | 3,251 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 9 t |
実容積 | 11.3 m3 |
自重 | 7.9 t |
換算両数 積車 | 1.8 |
換算両数 空車 | 0.8 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 3,353 mm |
最高速度 | 65 km/h |
備考 |
*称号規程改正年 上記寸法類は一例である |
概要
編集タ400形は、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正により、ア1690形 8両(ア1690、ア1696 - ア1699、ア1704 - ア1706→タ400 - タ407)を改番し誕生した形式である。
タ400形へ変更になった時点での所有者は紐育スタンダード石油で常備駅は山陽本線の糸崎駅、東海道本線の大阪駅、鶴見線(貨物支線)の石油駅(現・浜安善駅)であった。その後所有者は、石油共販、スタンダード・ヴァキューム石油と変遷した。
戦後の1949年(昭和24年)5月23日に4両が増備されたが新製車ではなく戦災復旧車であった。所有者は日本陸運産業で常備駅は浜安善駅であった。
車体色は黒色、寸法関係は一例として全長は6,554 mm、全幅は2,032 mm、全高は3,251 mm、実容積は11.3 m3、自重は7.9 t、換算両数は積車1.8、空車0.8である。
1962年(昭和37年)頃最後まで在籍した車両が廃車となり、同時に形式消滅となった。
参考文献
編集- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)