国鉄セム3140形貨車

かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍したの石炭車

国鉄セム3140形貨車(こくてつセム3140がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した15 t 積の石炭車である。

国鉄セム3140形貨車
基本情報
車種 石炭車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
旧形式名 フテタ12000形
セム201形、ヲム314形(小倉鉄道
セム1形(西日本鉄道
改造年 1928年昭和3年)
改造数 686両
消滅 1957年(昭和32年)
主要諸元
車体色
専用種別 石炭
軌間 1,067 mm
全長 6,032 mm - 6,073 mm
全幅 2,565 mm
全高 2,896 mm
荷重 15 t
実容積 18.7 m3
自重 6.6 t - 7.5 t
換算両数 積車 2.3
換算両数 空車 0.8
軸距 3,505 mm
最高速度 65 km/h
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概要

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1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりフテタ12000形461両がセム3140形(セム3140 - セム3600)に形式名変更された。中途半端な形式番号であるが車両称号規程改正時同時にセム1形(セム1 - セム3129)が新形式として誕生しておりその続番と思われる。

1943年(昭和18年)5月1日に小倉鉄道が戦時体制により国有化され、小倉鉄道に在籍していたセム201形40両(セム201 - セム240→セム3601 - セム3640)、ヲム314形7両(ヲム314 - ヲム320→セム3641 - セム3647)は本形式へ編入された。

1944年(昭和19年)5月1日に西日本鉄道が同じく国有化され、糟屋線(現在の香椎線)にて運用されていたセム1形20両(セム1 - セム20→セム3648 - セム3667)が本形式へ編入された。以上合計528両のセム3140形貨車が運用された。ただし2社が国有化された時点ではすでに多くの車両が廃車になっており528両が同時に運用されることはなく、全車が門司鉄道局へ配属された。

車体塗色は一色であり、寸法関係は全長は6,032 mm - 6,073 mm、全幅は2,565 mm、全高は2,896 mm、自重は6.6 t - 7.5 t、換算両数は積車2.3、空車0.8であった。

1939年(昭和14年)11月にセム3162が、1940年(昭和15年)9月にセム3328がそれぞれミ10形ミ90,ミ115へ改造の上形式名変更された。

戦後の1947年(昭和22年)5月に「貨車特別廃車」の対象形式に指定され、1957年(昭和32年)7月1日に最後まで在籍したセム3160が廃車になり同時に形式消滅となった。

車番履歴

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セム3140形 旧形式名 形式番号
セム3140 - セム3600 フテタ12000形 フテタ12000 - フテタ12460
セム3601 - セム3640 セム201形 セム201 - セム240
セム3641 - セム3647 ヲム314形 ヲム314 - ヲム320
セム3648 - セム3667 セム1形 セム1 - セム20

脚注

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参考文献

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  • 鉄道史料編集スタッフ『鉄道史料 第38号』(初版)鉄道史資料保存会、1985年5月。 
  • 鉄道史料編集スタッフ『鉄道史料 第39号』(初版)鉄道史資料保存会、1985年8月。 
  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 

関連項目

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