国道246号横断デッキ
概要
編集渋谷駅の南側はこれまで首都高速3号渋谷線や国道246号によって地域が分断されており、歩行者のアクセスや開発の妨げとなっていた[1][2]。そんな中、2013年3月16日に実施された、東急東横線の東京メトロ東京メトロ副都心線との相互直通運転開始を契機に、それに伴い廃止された東横線渋谷駅旧地上駅舎及びホームの跡地を再開発する「渋谷駅南街区土地区画整理事業」の一環として渋谷ストリームと共に整備された[1]。
このデッキは東横線渋谷駅旧地上ホームとして使われていた躯体(橋脚及び桁)を解体せずにそのまま再利用して作られ、旧地上ホームの象徴であった坂倉準三デザインのかまぼこ屋根とクラム型の壁[3]が約70%に縮小した上で再現されている[4]他、路面には東横線の軌道をイメージした本物のレールが埋め込まれている[1]。
元々存在していた渋谷駅旧地上ホームの鉄道架道橋は1961年の基準で作られた土木構造物で、2015年の建築基準ではその上に建築物の屋根を掛けることができなかったため、これを改修して屋根付きの歩道とするために設計を担当した東急設計コンサルタントは土木チームと2年以上に渡り行政協議を重ねた。その結果、土木工作物と建築物の2段重ねの法整理をすることでかまぼこ屋根とクラム型の壁面パネルをつけたデザインを可能とした[5]。
出典
編集- ^ a b c “かまぼこ屋根・並木橋駅…旧東横線の記憶を残す 渋谷ストリーム開業で新たな歩行者動線”. シブヤ経済新聞 (2018年9月5日). 2023年12月9日閲覧。
- ^ “渋谷ストリームが開業 東横線渋谷駅跡にランドマーク”. 日本経済新聞社 (2018年9月28日). 2023年12月9日閲覧。
- ^ “デザインと機能を兼ね備える「第3のアーバンコア」、JRから地下鉄の乗り換えも便利に”. 渋谷文化プロジェクト (2019年1月25日). 2023年12月9日閲覧。
- ^ 渋谷ストリーム - 日本建築学会
- ^ 50th Anniversary - 東急設計コンサルタント
関連項目
編集- 渋谷再開発
- 東急東横線
- 渋谷駅
- 渋谷スクランブルスクエア、渋谷ストリーム、渋谷リバーストリート、渋谷ブリッジ、LOG ROAD DAIKANYAMA、東横フラワー緑道、JR横浜鶴屋町ビル、はまレールウォーク、東横線跡地遊歩道 - 同じく東急東横線の廃線跡に整備された施設。