善栄寺(ぜんえいじ)は、神奈川県小田原市にある曹洞宗寺院

善栄寺ぜんえいじ
本堂
本堂 地図
所在地 神奈川県小田原市栢山868
位置 北緯35度18分23.2秒 東経139度08分46.3秒 / 北緯35.306444度 東経139.146194度 / 35.306444; 139.146194座標: 北緯35度18分23.2秒 東経139度08分46.3秒 / 北緯35.306444度 東経139.146194度 / 35.306444; 139.146194
山号 如意山
宗派 曹洞宗
創建年 建保3年(1215年
開基 巴御前
善栄寺の位置(神奈川県内)
善栄寺
善栄寺
善栄寺 (神奈川県)
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歴史

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1215年建保3年)、巴御前の開基である。一説によると、粟津の戦いの際に、巴は源義仲の命により戦線を離脱したが、後に源頼朝によって鎌倉に護送されることになった。その際に、和田義盛は妻として貰い受けたいと頼朝に申し出た。巴ほどの勇女との間に勇猛なる子を産ませたいとのことで、頼朝もこれを許可したという[1]。その後、和田合戦で義盛が討死すると、巴は当地に落ち延び、義仲と義盛の菩提を弔うために寺を創建した、これが当寺の起源である[2][3]

当寺の墓地には、二宮尊徳をはじめとする二宮一族、北条氏康の正室瑞渓院の墓がある[3]

交通アクセス

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ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 女傑の代名詞「巴板額(ともえ はんがく)」として並び称された板額御前にも類似の逸話が存在する。板額も浅利義遠の妻となったと伝えられる。
  2. ^ 稲葉博 著『かながわの寺と社 その成立と縁起(かもめ文庫‐かながわ・ふるさとシリーズ18)』神奈川合同出版、1984年、126-128p
  3. ^ a b 善栄寺(尊徳一族墓所)小田原市「二宮尊徳の遺跡めぐり」

参考文献

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  • 稲葉博 著『かながわの寺と社 その成立と縁起(かもめ文庫‐かながわ・ふるさとシリーズ18)』神奈川合同出版、1984年