善久寺

岐阜県高山市丹生川町日面にある曹洞宗の寺院

善久寺(ぜんきゅうじ)は岐阜県高山市丹生川町日面にある釈迦如来を本尊とする曹洞宗の寺院で、山号は普門山。両面宿儺の伝説がある飛騨三十三観音31番札所である。

善久寺
所在地 岐阜県高山市丹生川町日面285
位置 北緯36度10分40.6秒 東経137度24分56.8秒 / 北緯36.177944度 東経137.415778度 / 36.177944; 137.415778座標: 北緯36度10分40.6秒 東経137度24分56.8秒 / 北緯36.177944度 東経137.415778度 / 36.177944; 137.415778
山号 普門山
宗派 曹洞宗
本尊 釈迦如来
創建年 伝 仁徳癸酉
(元年又は61年、313年または373年)
開基 伝 両面宿儺
中興年 天正15年(1587年)
中興 金森長近
札所等 飛騨三十三観音霊場31番
法人番号 3200005009906 ウィキデータを編集
善久寺の位置(岐阜県内)
善久寺
善久寺
善久寺 (岐阜県)
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伝説によると仁徳天皇治世、癸酉の年に日面の岩壁が崩れ落ち、その内側から両面宿儺が出現したという。両面宿儺は十一面観音の顕現であると名乗り、当寺を建立したという。伝説に依らない創建年代は不詳であるが、元は真言宗の寺院であり、宝物として弘法大師伝来の袈裟を所蔵している。

天正15年(1587年)、飛騨国主の金森長近が中興開基となり、素玄寺3世の楽翁秀村を中興開山として曹洞宗の寺院として中興された。境内には六地蔵堂が建てられているほか、両面宿儺に因んで両面宿儺像や十一面観音が祀られており、それぞれ高山市の指定文化財となっている。さらに両面宿儺が食事をとったという両面宿儺の御前石が残されている。また、円空作の迦楼羅像と箪笥も高山市の文化財に指定されている。

参考文献

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  • 飛騨三十三観音霊場会『飛騨三十三観音霊場めぐり』p.127 飛騨三十三観音霊場会、2005年
  • 松下千二『飛騨寺院風土記』p.138 濃飛展望社、1977年
  • 大野郡丹生川村史編纂委員会 『丹生川町史 全』p.816-p.822 大野郡丹生川村 昭和37年(1962年)1月30日