唐家嶺村
中国の村
唐家嶺村(とうかれいそん、簡体字中国語: 唐家岭村、拼音: )は北京市海淀区西北旺地区にある地名。北京市中心部を外れた北西にある。2006年ごろからは高学歴低所得の若者、いわゆる蟻族が多く住むことで知られる。
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概要
編集元からの住民2000人[1]の他、蟻族と呼ばれる低所得の若者が6万人住む。そのうち7割は大卒者である[2]。2005年から2007年ごろにかけて、この手の住民が増えた[3]。
元から住む住民に対して、近年住む若者たちは外地人と呼ばれる。部屋は概ね狭い。例えば5平方メートル程度である[2]。職場は数十キロメートル離れた北京商務中心区などに数時間かけて通うこともある[4]。
2010年3月2日には中国人民政治協商会議の委員が視察に訪れており[2]、以後、住宅環境の改善に取り組んでいる[5]。居住希望に対して違法建築が進んでいたため、2010年6月からそれらの建物の取り壊しを行っている[6]。
2010年10月4日の国際連合人間居住計画と中国との合同チームによる報告では少なくとも10万人が住むとされる[5]。
人民網は2013年7月、唐家嶺村は2009年から始まった改修プロジェクトにより、古い家屋1153棟を撤収させるなどして、近代都市に生まれ変わったと報道している[7]。
歴史
編集テレビドラマ康熙王朝でも知られる清の重臣ソンゴトゥ(索額図)は、康熙帝に罪を問われて先祖の墓に入れず、唐家嶺付近に埋葬された[8]。
関連項目
編集脚注
編集- ^ “西安曝光23層"最牛違建" 家家分房四五套” (中国語). CRI online. (2010年7月20日)
- ^ a b c “「蟻族」の実態に政協委員が涙”. チャイナネット. (2010年3月4日)
- ^ “京郊"城中村"唐家岭” (中国語). 中国新聞網. (2010年1月19日)
- ^ “北京郊外に出現した高学歴低所得者のコロニー”. 日経ビジネスONLINE. (2010年2月26日)
- ^ a b “世界人居日 關注中國蟻族” (中国語). 昔日東方. (2010年10月5日)
- ^ “北京拆除蟻族聚居地唐家嶺村違章建築” (中国語). 和訊網. (2010年6月12日)
- ^ “北京蟻族聚集地唐家嶺“變身”如同進了高檔小區”. 人民網. (2013年7月15日) 2013年10月20日閲覧。
- ^ 大公網 太舟塢/ 許揚、2010年11月1日