吾妻神社 (木更津市)
吾妻神社(あづまじんじゃ)は、千葉県木更津市吾妻にある神社である。祭神は弟橘媛(オトタチバナヒメ)。旧社格は村社。
吾妻神社 | |
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拝殿 | |
所在地 | 千葉県木更津市吾妻2-7-55 |
位置 | 北緯35度23分28.3秒 東経139度55分11.4秒 / 北緯35.391194度 東経139.919833度座標: 北緯35度23分28.3秒 東経139度55分11.4秒 / 北緯35.391194度 東経139.919833度 |
主祭神 | 弟橘媛 |
社格等 | 旧村社 |
別名 | 吾妻様 |
例祭 | 7月の第2土曜日 |
概要
編集創建は不詳。祭神は弟橘媛であり、江戸砂子に「君去津(きみさらづ)吾妻大明神はすなわち弟橘媛の霊社也」とあり、社伝にも「日本武尊御東征のみぎり相模から上総へ渡ろうとした時、海上にわかに荒れ、海に身を投じた姫のお袖が数日後この近くの海岸に漂着したので、これを納めて吾妻神社を建てた」とある[1][2][3]。
境内
編集鏡ヶ池
編集昔、この場所に吾妻の森があり、森の中心に水がきれいに澄んだ形の良い池があった[4]。日本武尊や従者たちはその池の水で喉を潤し、水面を鏡の代わりにし、疲れ果てた己の姿を見て、身なりを整えたとされ、また、その池には弟橘媛が使った鏡を沈めたとも伝えられ、その故事に因んでこの池は「鏡ヶ池」と呼ばれるようになった[4]。現在の鏡ヶ池は古い池を修復したものである[4]。
富士塚
編集文久3年(1863年)8月1日、徳行明鐘(とくぎょうめいしょう)俗名市次郎という修験者が富士山麓での三十三度の大願成就を記念して建立したとされる富士塚[4]。富士山の火山岩を積み上げ、頂上に富士本宮の祭神コノハナノサクヤヒメとニニギノミコトの石碑があり霊峰富士がさらに美しく、裾の走水も手に取るように眺められたとされる[4]。平成になり、県道拡張に合わせて今の場所に移設された[4]。
金毘羅神社(金毘羅様)
編集漁業の町として発展してきた旧吾妻村としての海の守り神として、七福神とともに海側を向いて(参道の右側に)祀られている金毘羅神社[4]。
山王神社(山王様)
編集山の神様として山側に向けて祀られてる山王神社[4]。小さな社殿の脇には三猿の石碑があり、厄介な虫を封じてくれる「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の三猿が庚申(こうしん)信仰の神様として信仰されている[4]。