吹田ジャンクション
吹田ジャンクション(すいたジャンクション)は、大阪府吹田市と一部茨木市の飛地にある名神高速道路と中国自動車道と近畿自動車道のジャンクションである。ここでは、併設されている吹田インターチェンジについてもまとめて記す。
吹田ジャンクション | |
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案内板(近畿道から) | |
所属路線 | E1 名神高速道路 |
IC番号 | 35 |
起点からの距離 | 514.5 km(東京IC起点) |
◄茨木IC (2.8 km) (3.3 km) 吹田SA► | |
所属路線 | E2A 中国自動車道 |
IC番号 | 35 |
起点からの距離 | 0.0 km(吹田JCT起点) |
(1.0 km) 中国吹田IC► | |
所属路線名 | E26 近畿自動車道 |
起点からの距離 | 0.0 km(吹田JCT/IC起点) |
(4.5 km) 摂津北IC► | |
供用開始日 | 1979年(昭和54年)5月15日 |
通行台数 | 146,694台/日(2010年) |
所在地 |
〒565-0801 大阪府吹田市青葉丘北 |
備考 | 吹田ICと併設(名神、近畿道のみ) |
概要
編集交差する高速自動車国道によって首都圏、名古屋、神戸、和歌山、広島、九州をつなぐ東西の動脈を担う。
吹田IC/JCTは名神高速道路の建設時には構想がなかったようであるが[注釈 1]、名神・中国自動車道・近畿自動車道・大阪中央環状線を相互に接続するために設置された。このように後付けのJCT/ICであるにもかかわらずIC番号(35)に枝番が付いていないのは、名神高速道路の開通当初は終点である西宮ICから順に小牧ICまでIC番号が振られており、これらのIC番号が現在の東名高速道路東京ICからの通しに変更される前に当ICの開設が決定したためである。
1979年に中国道と名神の茨木IC方面とを直接結ぶランプが供用された。なお、吹田で一般道路へ降りる必要性がなくなったことにより、東名東京ICから三次IC(吹田JCT開通時の中国道(吹田側)の終点)までの通行料金(1979年当時)も9,100円から500円安い8,600円で済むようになった[1]。
その後、近畿自動車道の渋滞の深刻化と関西国際空港の開港に伴う空港アクセス道路の整備に伴い、1994年には中国道と近畿道の出入口間に敷かれていた中央環状線を中国道と近畿道の直結ランプに切り替えた上で料金所を新設し、吹田JCTの大幅な改築工事を行った。
ジャンクションの構造上、現在も名神高速道路西宮方面と中国自動車道は吹田JCTでは接続されていない[注釈 2]。この場合は吹田IC料金所を通過し「一旦」高速道路を下り、少しだけ中央環状線を経由して中国吹田IC料金所から入り直す二度手間を踏むことになる(逆ルートも同様)。
現金車の場合、近畿道は均一料金制(各IC入口で前払い)のため、名神高速道路・中国自動車道と近畿自動車道との相互は料金所を経由し、吹田までの通行料金と近畿自動車道の通行料金を一括精算する(名神・中国道→近畿道の場合。逆の場合は近畿道の通行料金は精算済みなので通行券を受け取るのみ)。
なお、インターチェンジの料金所の高速道路通行券は「中国吹田」との誤認を防ぐため「名神吹田」と印字されている。近畿道の領収書は「吹田本線料金所」である。
法定路線名では本JCTが近畿自動車道名古屋大阪線(天理吹田線)の終点であり、中国縦貫自動車道に加えて山陽自動車道吹田山口線・近畿自動車道敦賀線(それぞれ神戸JCT・吉川JCTまで重複)の起点となっている。
道路
編集料金所
編集- ブース数 : 39
(名神)吹田料金所
編集名神出口
編集- ブース数 : 8
- ETC専用 : 2
- 一般 : 2
- 休止中 : 4
名神→近畿道
編集- ブース数:7
- ETC専用 : 2
- 一般:1
- 休止中 : 4
名神入口
編集- ブース数 : 5
- ETC専用 : 2
- ETC・一般 : 2
- 休止中 : 1
吹田本線料金所
編集近畿道入口
編集- ブース数 : 5
- ETC専用 : 2
- 一般 : 1
- 休止中 : 2
中国道→近畿道
編集- ブース数 : 10
- ETC専用 : 2
- 一般:1
- 休止中 : 7
近畿道→中国道
編集- ブース数 : 4
- ETC専用 : 2
- 一般 : 2
歴史
編集吹田インターチェンジ
編集吹田インターチェンジ | |
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所属路線 | E1 名神高速道路 |
IC番号 | 35 |
料金所番号 |
01-215(名神出入口) 01-285(近畿道→名神乗継) |
本線標識の表記 | 吹田 |
起点からの距離 | 514.5 km(東京IC起点) |
◄茨木IC (2.8 km) (3.3 km) 吹田SA► | |
所属路線 | E26 近畿自動車道 |
料金所番号 |
24-051 (近畿道入口) 01-385(名神→近畿道乗継) |
起点からの距離 | 0.0 km(吹田JCT/IC起点) |
(4.5 km) 摂津北IC► | |
接続する一般道 | 大阪府道2号大阪中央環状線 |
供用開始日 | 1970年3月1日 |
通行台数 | 65,976台/日(2006年度) |
所在地 |
〒565-0805(名神吹田) 大阪府吹田市清水15-3 〒565-0801(吹田本線) 大阪府吹田市青葉丘北29-1 |
備考 | 吹田JCTと併設 |
吹田インターチェンジ(すいたインターチェンジ)は、吹田JCTに併設されているインターチェンジであり、近畿自動車道の起点である。中国吹田インターチェンジと区別する便宜上、ランプウェイの看板上や通行券には『名神吹田』と表記されている。しかしこれはあくまで混乱回避の為の便宜上の通称であり正式名称は「○○吹田」のように○○が一切付かない『吹田インターチェンジ』が正式名である。
ここから、名神高速は西宮方面は片側2車線に、名古屋方面は京都南まで片側3車線となる。
ここから中国自動車道方面へは行けないため、中国吹田ICより出入りする必要がある。
道路
編集接続する道路
編集周辺
編集- 西日本高速道路関西支社大阪高速道路事務所 (旧吹田管理事務所、所在地は茨木市の飛地)
- 万博記念公園
- EXPOCITY [3]
- ららぽーとEXPOCITY
- NIFREL
- OSAKA ENGLISH VILLAGE
- REDHORSE OSAKA WHEEL
- 国立民族学博物館
- 市立吹田サッカースタジアム
- EXPOCITY [3]
- 毎日放送千里丘ミリカセンター
- 茨木市立西陵中学校
かつて存在した周辺施設
編集隣
編集脚注
編集注記
編集- ^ 名神高速道路建設誌編さん委員会 (1966)および名神高速道路建設誌編さん委員会 (1967)には関連する記載が全く無い。
- ^ 大阪市内・豊中・尼崎・西宮地区と兵庫県以西との往来は中国自動車道の中国池田ICや宝塚ICから出入りした方が所要時間・距離共に短く通行料金も安いため、通行止など非常事態時は例外として手間の掛かる東側の吹田JCTから迂回経由して名神高速道路と往来する必要性が少ないため。
- ^ 当時の名神・中国道・近畿道の間は一般道(中央環状線)経由でないと往来できず、「吹田ジャンクション」とは呼ばれていなかった。
出典
編集- ^ 毎日新聞東京版(1979年5月15日付朝刊)
- ^ 関西空港部会 1994, p. 9.
- ^ “「エキスポランド」跡地のエンターテインメントとショッピング機能を兼ね備えた大型複合施設 「(仮称)エキスポランド跡地複合施設開発事業」7月17日着工 2015年秋開業予定”. 三井不動産 (2014年7月17日). 2014年7月17日閲覧。
参考文献
編集- 関西空港部会 (1994). “各界の動き”. 新空港レビュー 190: 4–26. doi:10.11501/2845110.
- 品川正幸; 河畠良秀 (1970). “中国道,吹田インターチェンジ4,5号橋(名神道路アンダーパス構造)の設計・施工・試験について”. プレストレストコンクリート 12 (3): 16–23. doi:10.11501/3298277.
- 辻馨; 近藤俊一 (1969). “万博関連事業として日本道路公団が施行する高速道路の計画と施工”. 土木施工 10 (8): 101–121. doi:10.11501/3308250.
- 橋本朝夫; 明石幸三; 関武志; 平原光彦; 小原誠; 占部徹 (1993). “近畿自動車道 吹田インターチェンジ改良工事”. 土木施工 34 (10): 9–16. doi:10.11501/3308584.
- 名神高速道路建設誌編さん委員会『名神高速道路建設誌 総論』日本道路公団、東京、1966年。doi:10.11501/12657109。
- 名神高速道路建設誌編さん委員会『名神高速道路建設誌 各論』日本道路公団、東京、1967年。doi:10.11501/12683679。
関連項目
編集外部リンク
編集- 西日本高速道路株式会社
- 関西支社
- 関西地域のジャンクションのご案内 - 西日本高速道路
- 吹田市