『君(に×)とのりたいっ!』(きみとのりたい)は、豊田巧による小説作品。イラストはNAO.。2013年に電子出版化、後に紙上出版化されている。

君とのりたいっ!
小説
著者 豊田巧
イラスト NAO.
出版社 創芸社
レーベル 創芸社クリア文庫
発売日 2013年11月30日
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ストーリー

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私立松ヶ丘高校の日高優斗と幼馴染・桜島真央たちが各自に創部、配属していた部は、新たに就任した理事長(と彼女の言いなりである自治会長)の改革で統合され、さらに月々明確なレポートを提出する羽目になってしまった。統合された部の日高、真央たちは存続をかけて、合同で活動をすることになった。

登場人物

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私立松ヶ丘高校・郷土史研究部

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全員、JRの路線名が姓になっている。

日高 優斗(ひだか ゆうと)
主人公。松ヶ丘高校の3年生、幼い頃のあるきっかけで鉄道好きとなり、特にそのきっかけになった「長野電鉄屋代線」を存続させるため、「長野電鉄屋代線・断固存続研究部」を立ち上げるが、これといった成果がない。
心により統合された郷土史部の部長に任命された、部では(津山入部後も含めて)唯一の男子。
桜島 真央(さくらじま まお)
日高の幼馴染、3年生。魔性の女子高生で、日高以外の男子二人以上が彼女の元にそろえばトラブルが発生してしまう。その元凶である彼女にはその自覚が無い。日高は彼女と親しいので免疫ができているが、彼女が創部した「恋愛心理だけ研究部」はそれが原因で後輩の男子二人が退部、一人になってしまう。
仙石 愛美(せんごく まなみ)
日高、真央とともに統合された「おつまみ研究部」部長、3年生。謎だらけの部であった。占いが得意。その部室は郷土史部の部室となった。
川越 美空(かわごえ みそら)
同じく統合された「グリーンベレー研究部」部長だが、郷土史部唯一の二年生。無謀な計画がたたって、統合された。
後藤寺 花音(ごとうじ かのん)
同じく統合された「築城研究部」部長。不祥事を起こしてしまい、統合。彼女が(下心あって、初回における)活動研究のパトロンを引き受けた。
津山 碧(つやま みどり)
「マヤカレンダー研究部」部長で、超常現象を信じている。日高たちと初回の「郷土史研究部」活動に同伴した後、心によって有無を言わさず同部に統合された。

その他

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小野田 心(おのだ こころ)
新・理事長の改革を追行する自治会長。そのため学校(特に生徒側)にとっては絶大なる権利をもっている。才色兼備で大人びているクールビューティーだが、理事長が交代する前までは人に対して高圧的な態度を示さなかったらしい。
天草 みすみ(あまくさ みすみ)
日高たちが三年生に進級したときに理事長に就任、前理事長時代に増えすぎた部活動の統合を心とともに徹底させる。
RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」の警察官(同姓同名)と同一かは不明である。
拓海(たくみ)
拓海は仙石愛美の「おつまみ研究部」によって小遣いを蒔き上げられ、学力などが低下。
愛美の被害者であるにも拘らず他の部員と同じくその自覚がなく、他の部員もかばう上に自治会にもスパイがいたので心が「おつ研」処分するのに手を焼いた。
拓海の恋人(たくみのこいびと)
(自治会に所属する)恋人は、拓海を心配して「おつまみ研究部」の功罪を心に訴えた。
心は窮状を訴える彼女(と拓海)に対しても「お前らにも責任はある」と吐き捨てたが、愛美と部員、自治会にいるスパイの暴走と、それによる被害の報告に何とか手を打ちたいと統合対象に決めた。
北島 国造(きたじま くにぞう)
日高たちが初回活動研究したときに、津山が出会った人物。
前理事長
日高・真央が「松が丘高校」を志願・入学したきっかけになった人物。風貌もあって「サンタクロース」のような老人。
「やりたいことは(法律の抵触・人を傷つける以外などなら)何でもやりなさい」というのが信条で、明らかにキャッチーではない部活動を次々と認可してしまった。この学校では掛け持ち入部が許されず1部1人、そんな部へ部室も用意された為に敷地内で多くのプレハブ分館が建設され、まともでない部活動体制が続いた。その結果、入れ替わりに就任した天草によって部の統廃合を中心とした徹底改革が断行される事になった。

既刊一覧

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創芸社クリア文庫にて紙媒体による出版がある。

外部リンク

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