名将戦(めいしょうせん)とは1973年(第1回)~1987年(第14回)まで開催されていた週刊文春主催のプロ将棋の公式棋戦。大山時代から中原時代に差し掛かった頃に始まった棋戦であり、この棋戦でも、第1~2回は共に中原誠が決勝で大山康晴を破り優勝している。

仕組み

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予選と本戦からなり、共にトーナメント形式。決勝は3番勝負。

第1回は、順位戦A級~C級2組の5クラスごとに分かれて予選が行われ、勝ち抜いた14名と、予選免除となった中原誠名人と大山康晴永世王将の16名が本戦に出場した。予選における順位戦クラスごとの出場枠は、A級が5名、B級1組が3名、B級2組、C級1組、C級2組が2名ずつであった。A級は、大山を除いた10名が5組に分かれて対戦し、勝者5名が本戦に進出した。

第2回以降は、前回ベスト4、タイトル保持者、A級在籍者、棋戦優勝者など16名ほどが予選免除となり、予選を勝ち抜いた棋士と合わせて32名が本戦に出場する仕組みとなった。第1回とは違い、予選は順位戦のクラスごとに分けてではなく、各ブロックにバランス良く入るような組み分けとなった。

優勝者一覧

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段位・称号等は当時のもの。優勝回数は米長邦雄が最多の4回。続いて内藤國雄の3回である。

年度 優勝者 勝敗 準優勝者
1 1973 中原誠名人 ○○ 大山康晴永世王将
2 1975 中原誠名人 ●○○ 大山康晴棋聖
3 1976 有吉道夫八段 ○○ 大山康晴棋聖
4 1977 内藤國雄九段 ●○○ 米長邦雄八段
5 1978 森安秀光七段 ○○ 石田和雄七段
6 1979 大山康晴十五世名人 ○○ 有吉道夫九段
7 1980 米長邦雄棋王 ○○ 大内延介八段
8 1981 米長邦雄棋王 ○●○ 谷川浩司八段
9 1982 加藤一二三名人 ○●○ 米長邦雄棋王
10 1983 内藤國雄九段 ○○ 中原誠十段
11 1984 内藤國雄九段 ○●○ 加藤一二三王位
12 1985 米長邦雄十段 ●○○ 谷川浩司九段
13 1986 米長邦雄九段 ○○ 桐山清澄棋聖
14 1987 桐山清澄棋聖 ○○ 米長邦雄九段

外部リンク

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