名古屋市連続通り魔殺傷事件
この項目では、被告人の実名は記述しないでください。記述した場合、削除の方針ケースB-2により緊急削除の対象となります。出典に実名が含まれている場合は、その部分を伏字(○○)などに差し替えてください。 |
名古屋市連続通り魔殺傷事件(なごやしれんぞくとおりまさっしょうじけん)とは、2003年(平成15年)に日本の愛知県名古屋市北区(3月30日)と同市千種区(4月1日)で発生した連続通り魔事件。2件の犯行で1名が死亡し、もう1名が負傷した。
名古屋市連続通り魔殺傷事件 | |
---|---|
場所 | 日本: 愛知県名古屋市(北区・千種区) |
日付 | 2003年(平成15年)3月30日・4月1日 (UTC+9) |
死亡者 | 1 |
負傷者 | 1 |
犯人 | 38歳(当時)女 |
動機 | 窃盗目的 |
賠償 | 無期懲役 |
概要
編集- 2003年
- 3月30日 - 名古屋市北区東水切町四丁目の路上[1]で、被害者の女性A(当時22歳)が加害者の女X(当時38歳)に包丁で刺される[2]。このときAはXに「ニシオオゾネ(西大曽根?)は、どこですか?」という意味不明な質問をされて注意を引きつけられたときに刺されたという。Aは自力で自宅まで逃げ帰ったが、腹部の刺し傷が15センチも達していたことから、4月1日に多臓器不全で死亡した[2][3]。
- 4月1日 - 名古屋市千種区日進通一丁目でXが女性B(当時22歳)を襲い、バッグを奪って逃走[4][5]。Bは傷は負ったが、命には別状無かった[4]。
- 8月28日深夜 - Xが窃盗事件で現行犯逮捕される。翌日、家宅捜索でBのバッグが発見され、2件の通り魔事件を自供。殺人・殺人未遂容疑で再逮捕。
犯人像
編集- 幼い頃に父母が離婚して極貧生活を送った経験から、金銭への執着と他人の幸福に対する嫉妬が異常だったという。取調べにおいても、「自分のイライラした気持ちがすっきりすると思った。相手が自分より幸せそうなら誰でもよかった」と述べている。
- 父親は離婚後に占い師になって繁盛していたが、父親の新しい愛人とは不仲になり、2002年8月に愛人の洋服を焼き払うという暴挙に出た。これが原因で父親とも不仲になり、毎月30万円を仕送りする代わりに、一切の関わりを禁じられた。
- 父親から関係を断ち切られた頃から精神に変調を来たし出したとされ、用も無いのに自転車で徘徊し、さらにこのときにひらひらした服を着て目立ったことから、近所から「ひらひらさん」と呼ばれたという。
- 後日の家宅捜索で死体の映ったビデオなどが押収されており「人を殺してみたい」という妄想に取り付かれたという。
- 裁判では被告の犯行当時の精神状態が争われたが、精神鑑定で問題ないという結果が出た。
その他
編集この事件とほぼ同時期には神奈川県足柄上郡でも、3月29日に松田町松田で男性(当時58歳)が刺殺され、その直前と同月21日にも大井町金子で男女2人がそれぞれ刺されて負傷する同一犯による連続通り魔事件が発生しており、社会に衝撃を与えた[6]。
脚注
編集出典
編集- ^ “女強盗、看護師刺す 名古屋で現金奪う”. 中日新聞. 中日新聞社 (2003年3月31日). 2003年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月30日閲覧。
- ^ a b “重体の女性看護師が死亡 強盗殺人で自転車の女追う”. 共同通信. (2003年4月1日). オリジナルの2014年5月14日時点におけるアーカイブ。 2014年5月14日閲覧。
- ^ “平成18年2月24日宣告 平成15年(わ)第2308号,同第2542号,同第2907号” (PDF). 裁判所ホームページ (courts.go.jp). p. 1. 2022年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月30日閲覧。
- ^ a b “また通り魔、22歳女性重傷 白昼の名古屋で自転車の女”. 共同通信. (2003年4月1日). オリジナルの2014年5月14日時点におけるアーカイブ。 2014年5月14日閲覧。
- ^ “名古屋でまた女性刺される 犯人の女は自転車で逃走”. asahi.com. 朝日新聞社 (2003年4月1日). 2003年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月30日閲覧。
- ^ 『神奈川新聞』2003年12月21日朝刊A版社会面22頁「回顧'03かながわ 取材ノートから 8 松田・大井町連続通り魔 やりきれない思い」(神奈川新聞社 渡辺渉)
外部リンク
編集- 平成18年2月24日宣告 平成15年(わ)第2308号,同第2542号,同第2907号 - 裁判所ホームページ (courts.go.jp)、2022年8月30日時点でのアーカイブ