吉田正高
吉田 正高(よしだ まさたか、1969年12月10日[1] - 2018年3月31日[1])は、日本の歴史学者、コンテンツ学研究者。東北芸術工科大学教授。コンテンツ文化史学会会長。専門は日本近世史、コンテンツ文化史。江戸・東京を中心とした都市文化と地域社会に関する文化史的研究、および戦後のサブカルチャーの中でも、特にオタク系文化全般に関して独自の研究を続けていた。
経歴
編集業績
編集著書
編集- 『二次元美少女論 オタクの女神創造史』(2004年、二見書房)
論文
編集- 「江戸の鎮守公認運動と地域における鎮守認識」(1998年、『民衆史研究』55号)
- 「開帳にみる江戸の鎮守と地域住民 角筈村鎮守熊野十二社を例に」(1999年、『早稲田大学大学院文学研究科紀要』45号第4分冊)
- 「都市化する江戸隣接村における施設としての鎮守維持 江戸名所の視点から」『比較都市史研究』(1999年、18-2号)
- 「江戸都市民の大名屋敷内鎮守への参詣行動 太郎稲荷の流行を中心に」(2000年、『地方史研究』284号)
- 「江戸隣接村における鎮守の成立と寺院 別当寺と地域住民の鎮守認識」(2000年、日本史攷究会編『時と文化 日本史攷究の視座 岡田芳朗先生古稀記念論集』)
- 「大衆文化に表現された「唐人」にみる東アジア認識 仕種・音曲・装束」(2002年、『アジア遊学』37号)
- 「江戸近郊の鎮守祭礼と地域住民 祭礼行事の都市化と問題点」(2002年、『民衆史研究』64号)
- 「横大路家文書」(2003年、(財)文化財建造物保存技術協会編『重要文化財 横大路家住宅修理工事報告書』)
- 「解題 後藤四郎兵衛家伝来の刀装具史料について」(2003年、『2001年度〜2002年度 科学研究補助金基盤研究(C)(2) 研究成果報告書 金工後藤家による御家彫の実証的研究』)
- 「幕末名古屋藩における川田久保抱屋敷の利用─「川田久保御屋敷御長屋之図」の分析を中心に─」(2003年、新宿遺跡調査会『水野原遺跡』)
- 「史料調査 歴史資料調査・執筆マニュアル」(2003年、『文建協通信』72号)
- 「江戸・東京における町内鎮守管理者としての修験と地域住民 ―就任、相続、退身の実態を中心に―」(2003年、『関東近世史研究』54号)
- 「江戸における鎮守の管理と修験 南品川宿新開地弁天社を中心に」(2003年、『歴史評論』643号)
- 「解き放たれた大名屋敷内鎮守と地域住民」(2004年、江戸遺跡研究会編『江戸の祈り―信仰と願望―』吉川弘文館)
- 「近世江戸における流行神と伝説 江戸を駆けめぐる噂話とマスメディアの影響力」(2005年、『国文学解釈と鑑賞』70-10号)
- 「金剛院所蔵資料の整理・保存」(2007年、早稲田大学水稲文化研究所編『海のクロスロード対馬-21世紀COEプログラム研究集成-』雄山閣)
- 「コンテンツ文化の発展にみるコミックマーケットの意義 ― その1」(2007年、『AIDE新聞』コミケカタログ73出張版)
- 「コンテンツ文化の発展にみるコミックマーケットの意義 ― その2」(2008年、『AIDE新聞』コミケカタログ74出張版)
ラジオ番組
編集- 「オタク捜索 2次元ポリス」(2016年 - 、YBCラジオ) - 2次元警視総監として不定期出演。2017年より出張ラジオ講義コーナー「マサタカレッジ」開始
出典
編集- ^ a b c コンテンツ文化史学会会長 吉田 正高 逝去のお知らせコンテンツ文化史学会
- ^ 2009-04-01東北芸術工科大学の皆さん、よろしく! コンテンツ文化史への誘い(吉田正高)
- ^ 吉田 正高 YOSHIDA Masataka KAKEN
外部リンク
編集- 吉田正高 (yoshidamasataka) - X(旧Twitter)
- コンテンツ文化史への誘い はてなブログ
- コンテンツ文化史への誘い (~2009年8月)
- J-CASTニュース : 「ひぐらしのなく頃に」が殺人事件を引き起こしたのか?――東京大学特任講師・吉田正高氏に聞く
- コンテンツ文化史学会
- マサタカレッジアーカイブ ラジオ番組 オタク捜索 2次元ポリスの担当コーナーをアーカイブ化