吉田一彦 (情報学者)
日本の情報史学者、英語学者
吉田 一彦(よしだ かずひこ、1936年 - 2022年3月)は、日本の英語学者、情報史学者。神戸大学名誉教授。専門は英語学、情報史で特に戦争と情報史学の関連著作が多い。
略歴
編集兵庫県神戸市出身。神戸市外国語大学卒業。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。英字新聞記者を経て、神戸大学国際文化学部教授、1995年定年退官、名誉教授[1]。神戸大学在職中(1980年代頃)には、非常勤講師として札幌予備学院や大学受験ラジオ講座に出講し、英作文関係の講義を担当した。神戸大学退官後は、北星学園大学文学部教授。2007年退職。
著書
編集- 『ドゥーリトル日本初空襲』(三省堂、1989年/徳間文庫、1997年)
- 『シエンノートとフライング・タイガース 日本軍を震撼させた男』(徳間書店、1991年)
- 改題『アメリカ義勇航空隊出撃 1941.12.20』(徳間文庫、1998年)
- 『情報で世界を操った男』(新潮社、1997年)
- 改題『CIAを創った男 ウィリアム・ドノバン』(PHP文庫、2002年)
- 『暗号戦争』(小学館、1998年/日経ビジネス人文庫、2002年)
- 『暗号解読戦争』(ビジネス社、2001年)
- 『騙し合いの戦争史 スパイから暗号解読まで』PHP新書、2003年
- 『無条件降伏は戦争をどう変えたか』PHP新書、2005年
- 『米国側資料が明かす ラバウルの真実』ビジネス社、2007年
- 『知られざるインテリジェンスの世界 世界を動かす智恵の戦い』PHP研究所、2008年
- 『闇のファイル 戦火の陰に潜む人間像』PHP研究所、2014年
- 『実録 スパイと暗号の秘密』PHP研究所、2018年。選書判
- 『情報戦略の真実 ドキュメント第二次世界大戦』PHP研究所、2020年
英文関連
編集- 『現代英語発見 語法を中心として』(三修社、1982年)
- 『現代英語の表情 英書を楽しく読むために』(研究社出版、1986年)
- 『基礎力完成ノート英文解釈』(旺文社、1988年)
- 『発展的英作文演習 国公立大を目指す受験生のための』(研究社出版、1989年)
- 『現代英語のセンス 英語の背景を知るために』(研究社出版、1991年)
- 『現代英語紀行 英語表現・発想のアラカルト』(大修館書店、1997年)
共著
編集- 『疫病最終戦争』(ビジネス社、2001年)
訳書
編集- J・グレン・グレイ『戦場の哲学者 戦争ではなぜ平気で人が殺せるのか』(監訳、谷さつき訳、PHP研究所、2009年)
脚注
編集- ^ 語法の達人、吉田一彦との出会い「木村正史教授・吉田一彦教授退官記念号」、植田和文「Kobe miscellany」1995