台北捷運321型電車
321型電車(たいぺいしょううん321がたでんしゃ)、またはC321型電車は、台北都会区大衆捷運系統(台北捷運)で運用されている通勤型電車である。
台北捷運321型電車 | |
---|---|
321型(板南線にて) | |
基本情報 | |
製造所 | シーメンス |
製造年 | 1998年-1999年 |
主要諸元 | |
編成 | 6両編成36本(216両) |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 直流750V/第三軌条集電 |
最高運転速度 | 80 km/h |
設計最高速度 | 90 km/h |
起動加速度 | 3.6 km/h/s |
減速度(常用) | 3.6 km/h/s |
減速度(非常) | 4.68 km/h/s |
編成定員 | 1,914 |
編成重量 | 226t |
全長 | 23,500 mm |
全幅 | 3,180 mm |
全高 | 3,585 mm |
主電動機 | シーメンス製三相かご型誘導電動機 1TB2013 |
主電動機出力 | 230 kW[1](p14) |
編成出力 | 3,680 kW |
制御方式 | GTO–VVVFインバータ制御 |
制御装置 | シーメンス製 |
制動装置 | 回生ブレーキ、ディスクブレーキ、自動空気ブレーキ(クノールブレムゼ製) |
保安装置 | ATO(ATC)、ATP(ATS) |
概要
編集ゴムタイヤ式の文湖線を除く路線で運用されている通常規格の高運量電車としては301型に次ぐ2世代目にあたり、中和線、新店線、南港線の開業に備えて36編成72組216両が配備された。シーメンス(現シーメンス・モビリティ)が製造している。 90年代末から2000年代初頭にかけてポルシェデザイン・スタジオ監修でシーメンスが展開していた都市鉄道車両用コンセプトモデル『Modular Metro(モジュラー・メトロ)』採用となった。
一部の製造はシーメンスの子会社で、オーストリア・ウィーンを拠点とするSimmering-Graz-Pauker AG/SGP Verkehrstechnikで行われている[2]。
台北市政府捷運工程局の機電工程入札番号CH321(新店線・11編成)、CC361(中和線・8編成)、CN331(南港線・17編成)[3])が形式名としての由来。実際の車両番号とは必ずしも一致しない(下記#編成参照)。またその後の配備再編のため、板南線専属となっている。
設計
編集前面が白のFRPで、川崎重工業製の301型との違いとなっている。
内装面では先代及び同局他形式と大差なく、標準的なものとなっている。後の更新工事時に次世代の341型と同様の転落防止策、車外側面、車内ドア上の行先案内をフルカラーLEDへ変更などがなされた。
-
更新後の連結部
-
内装
-
更新前の旅客案内装置
-
更新後の旅客案内装置
-
更新時に追加された側面の行先表示
編成
編集制御電動車 - 中間付随車 - 中間電動車の3連ユニットで2ユニットを前後に連結して4M2Tの6両編成としている。号車表示は当欄における便宜的なものであり、xxは奇数を、yyは偶数を意味する。
117/118編成は2014年の台北捷運江子翠駅通り魔事件の現場となったため、事件後運用から外れて車内消毒、内装などの一式交換を経て175/176編成と改番のうえで翌2015年に運用復帰した[4]。173/174が空き番となったのは、「一七三/一七四」の音(Yīqīsān / Yīqīsì)が中国語の「一起殺/一起死(Yīqǐshā / Yīqǐsǐ)」と似ていて事件を連想させることを回避したとされている[4]。
配属・運用
編集- 板南線:全編成
関連
編集参考資料
編集脚注
編集- ^ 臺北市政府 泰國曼谷捷運電聯車系統考察團 出國報告書
- ^ Heavy Rail アーカイブ 2018年5月7日 - ウェイバックマシン
- ^ 台北都會區大眾捷運系統路網中,各路線所採購之列車數為何?”. 台北市政府捷運工程局機電系統工程處 (2014年10月28日). 2015年9月5日閲覧。 アーカイブ 2015年12月22日 - ウェイバックマシン “
- ^ a b 鄭捷列車改編號 去年7月重回板南線2016-04-07,中天電視/Youtube
外部リンク
編集