古谷裕

古谷裕（ふるやゆたか、1978年 3月31日 - ）は、関西棋院所属の囲碁棋士。八段。兵庫県出身、佐藤直男九段・山中章雄七段門下。門下に田中康湧四段・大川拓也二段・西村仁初段。

経歴

1978年、兵庫県に生まれる。父親に教わって囲碁を始め、1993年、15歳で入段。

1999年の第23期棋聖戦にて四段戦優勝。2010年に第57回NHK杯でベスト8^[1]、2011年第37期天元戦で本戦ベスト16^[2]。

2013年、第57期関西棋院第一位決定戦で挑戦手合に進出。2連覇中の坂井秀至第一位に挑んだが、0勝2敗で敗れ初タイトル獲得はならず^[3]。

2017年、第13回産経プロアマトーナメント戦にて決勝戦で新垣朱武九段を破り優勝、初タイトル獲得。表彰式では優勝の喜びと共に、妻への感謝も語った^[4]。

棋風は全局的なバランスを重んじるタイプ^[5]。
10年ほどの囲碁教室での講師の経験を経て2012年から弟子を取り始め、囲碁インストラクターの妻・由希子とともに後進の育成にも努めている^[6]。大阪市北区の梅田囲碁センター（1980年オープン^[7]）ではプロ入りを目指す子ども向けの「ふるや塾」も併設し、2019年に運営を継承^[6]。門下に田中康湧（2017年入段）・大川拓也（2017年）・西村仁（2021年）。
2022年に第1子が誕生。かわいくて「毎日、ふにゃふにゃになっています」と語っている^[8]。

^ “第57回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦”. 日本棋院. 2023年5月12日閲覧。
^ “第37期天元戦”. 日本棋院. 2023年5月12日閲覧。
^ “坂井第一位３連覇関西棋院、通算４度目”. 朝日新聞デジタル (2013年10月1日). 2023年5月12日閲覧。
^ “古谷八段「支えてくれた妻に恩返し」プロアマトーナメント表彰式”. 産経ニュース (2017年11月18日). 2023年5月12日閲覧。
^ 第48期碁聖戦観戦記本戦1回戦第13局第3譜
^ ^a ^b “東大合格より難関と言われる「囲碁のプロ棋士」古谷夫妻が教えるプロ棋士を目指すために大切なこと”. note. 森永ぶどう糖Lab (2020年8月18日). 2023年5月12日閲覧。
^ “梅田囲碁センターのブログを開設しました”. goo blog. 梅田囲碁センターの公式ブログ (2014年7月8日). 2023年5月12日閲覧。
^ “第48期碁聖戦観戦記本戦1回戦第13局第4譜”. 沖縄タイムス (2023年4月22日). 2023年5月12日閲覧。
^ ^a ^b ^c “上達の指南古谷裕七段の目指せ初段 (1)”. 読売新聞 (2006年3月13日). 2023年5月12日閲覧。
^ “「第49回関西棋院賞」選考結果のお知らせ”. 関西棋院 (2022年1月31日). 2023年5月12日閲覧。