古田 幸男(ふるた ゆきお、1930年9月28日 - 2014年4月8日 )は、日本のフランス現代思想の研究者、翻訳家詩人法政大学名誉教授。 筆名に矢田 修

人物・来歴

編集

東京生まれ。1945年海軍兵学校78期)中退、1950年第一高等学校文科乙類卒業、1953年東京都立大学仏文科卒、1955年同大学院修士課程修了、1960年東京医科歯科大学非常勤講師、1961年法政大学第一教養部講師、1968年助教授、同年フランス留学、1970年教授、2001年定年退職、名誉教授。

2010年瑞宝中綬章受勲。

安士正夫に師事し、ルネ・ジラールエドガール・モランなどを翻訳した。

著書

編集

翻訳

編集
  • 家なき子』(エクトル・マロー同和春秋社、少年読物文庫) 1958
  • 『結婚の生理学』バルザック安士正夫共訳、東京創元社、バルザック全集2) 1961
  • 『欲望の現象学 文学の虚偽と真実』(ルネ・ジラール法政大学出版局叢書・ウニベルシタス) 1971
  • 『現代への序説』(アンリ・ルフェーヴル宗左近共監訳、法政大学出版局) 1972 - 1973
  • 『約束の地を見つめて』(エリー・フォール、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1973
  • 『美学入門』(エチエンヌ・スリヨ、池部雅英共訳、法政大学出版局、りぶらりあ選書) 1974
  • 『氷のスフィンクス』(ジュール・ヴェルヌ、パシフィカ) 1979、のち集英社文庫
  • 『構造主義との対話』(レーモン・ベルール、川中子弘共訳、日本ブリタニカ) 1980
  • 『暴力と聖なるもの』(ルネ・ジラール、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1982
  • 『ジラールと悪の問題』(M・ドゥギー, J.-P.デュピュイ、法政大学出版局) 1986
  • 『秩序と無秩序 新しいパラダイムの探求』(ジャン=ピエール・デュピュイ、法政大学出版局) 1987
  • 『うわさ もっとも古いメディア』(ジャン=ノエル・カプフェレ、法政大学出版局) 1988
  • 『野生人とコンピューター』(ジャン=マリ・ドムナック、法政大学出版局) 1989
  • 『生きものの迷路 空間 - 行動のマチエール』(アブラアム・A・モール, エリザベト・ロメル、法政大学出版局) 1992
  • 『小集団の時代 大衆社会における個人主義の衰退』(ミシェル・マフェゾリ、法政大学出版局) 1997
  • 『政治的なものの変貌 部族化 / 小集団化する世界』(ミシェル・マフェゾリ、法政大学出版局) 2000

エドガール・モラン

編集
  • 『人間と死』(エドガール・モラン、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1973
  • 『政治的人間』(エドガール・モラン、法政大学出版局、りぶらりあ選書) 1974
  • 『失われた範列 人間の自然性』(エドガール・モラン、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1975
  • 『大いなる女性 フランスの婦人解放運動』(E・モラン, N・フノワ, B・パイヤール、法政大学出版局) 1977
  • 『ドイツ零年』(エドガール・モラン、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1989
  • 『複雑性とはなにか』(エドガール・モラン、中村典子共訳、国文社) 1994.4

セルジュ・モスコヴィッシ

編集
  • 『飼いならされた人間と野性的人間』(セルジュ・モスコヴィッシ、法政大学出版局) 1983
  • 『群衆の時代 大衆心理学の史的考察』(セルジュ・モスコヴィッシ、法政大学出版局) 1984
  • 『神々を作る機械 社会学と心理学』(セルジュ・モスコヴィッシ、法政大学出版局) 1995

脚注

編集