古田啓昌
古田 啓昌(ふるた よしまさ、1966年 - 2021年)は、日本国及びニューヨーク州弁護士。アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー。岐阜県養老郡養老町出身。
人物
編集祖父が地元選出の国会議員の後援会幹部をしていたことも影響し、当初は政治家を志望していたという。自分の周りに政治家がいなかったため、まずは官僚になろうと東京大学に入学。樋口陽一の憲法や塩野宏の行政法のゼミを履修していた[1]。大学卒業後は自治省に入省するも、1年で辞め、弁護士となった。政治家になるための前段として自治省に入省したが、前例踏襲の慣習が合わなかったという。
国際的な商事の訴訟や仲裁を得意とする。蝶ネクタイがトレードマーク。在外日本人選挙権訴訟の原告側弁護団にも参加した。国際民事訴訟法に関する著作多数。
略歴
編集- 1984年3月 大垣北高等学校卒業
- 1988年3月 東京大学法学部卒業
- 1988年4月 自治省入省(その後、自治省財政局指導課および兵庫県総務部地方課に勤務)
- 1991年4月 司法修習修了(第43期)、弁護士登録(第二東京弁護士会所属)、アンダーソン・毛利法律事務所入所
- 1995年6月 フルブライト・プログラムを利用して留学していたハーヴァード・ロー・スクールLL.M.課程修了(在学中に国際私法・海事法部門の最優秀論文賞(Addison Brown Prize)を受賞)
- 1995年-1996年 ニューヨークのWhitman Breed Abbott & Morgan(のちWinston & Strawn)に勤務
- 1996年1月 ニューヨーク州弁護士登録
- 1996年9月 アンダーソン・毛利法律事務所復帰
- 1999年 知的財産紛争と国際私法上の課題に関する調査研究委員会(財団法人知的財産研究所主催)委員
- 2000年1-月 アンダーソン・毛利法律事務所パートナー
- 2001年4月-2008年3月 立教大学兼任講師
- 2003年10月-2004年3月 成蹊大学法学部客員教授
- 2004年4月- 成蹊大学法科大学院教授
- 2004年4月- 日本仲裁人協会研究部会幹事
- 2005年6月-2007年5月 日弁連労働法制委員会委員
- 2006年3月-2008年5月 日弁連ゲートキーパー問題対策本部委員
- 2006年6月-2008年5月 日弁連国際私法・国際裁判管轄検討会議委員
- 2008年4月- 慶應義塾大学法科大学院非常勤講師
- 2008年6月- 日弁連国際刑事立法対策委員会委員
- 2008年6月- 日弁連国際裁判管轄規則の法令化に関する検討会議委員
- 2008年10月-2009年3月 筑波大学大学院ビジネス科学研究科非常勤講師
- 2008年10月- 法制審議会幹事(国際裁判管轄法制部会)
脚注
編集- ^ <アンダーソン・毛利・友常法律事務所 古田啓昌先生> 弁護士列伝
外部リンク
編集- 個人HP - ウェイバックマシン(2005年3月12日アーカイブ分)
- 事務所HPにおける紹介ページ