古川聡
日本の宇宙飛行士 (1964-)
古川 聡(ふるかわ さとし、1964年(昭和39年)4月4日 - )は、日本の宇宙飛行士。
古川 聡 | |
---|---|
宇宙飛行士 | |
国籍 | 日本 |
生誕 |
1964年4月4日(60歳) 日本 神奈川県横浜市 |
他の職業 | 医師 |
宇宙滞在期間 | 167日 |
選抜試験 | 2004 NASA Group |
ミッション |
TMA-02M, Crew-7 第28次/29次ISS長期滞在, 第69次/70次ISS長期滞在 |
記章 |
2011年6月8日に、ソユーズに搭乗し、約5か月半の国際宇宙ステーション(ISS)第28/29次長期滞在ミッションを行った。
来歴
編集伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
- 1977年3月 - 横浜市立間門小学校卒業
- 1983年3月 - 栄光学園高等学校卒業、東京大学理科三類入学。
- 1989年3月 - 東京大学医学部医学科卒業。
- 1999年2月 - 星出彰彦、山崎直子とともに国際宇宙ステーションに搭乗する宇宙飛行士候補者に選ばれる。
- 2000年 - 東京大学で医学の博士号取得。
- 2001年1月 - 正式に宇宙飛行士として認定される。
- 2004年5月 - ロシアのソユーズ宇宙船のフライトエンジニアの資格を取得。
- 2006年2月 - 搭乗運用技術者の資格を取る。
- 2007年8月 - フロリダ州海底でのNASA極限環境ミッション運用訓練(en:NEEMO13)に参加。
- 2008年5月 - 野口聡一がISS長期滞在員に選出された際、バックアップクルーに任命される[1]。
- 2008年12月 - ISS第28次/第29次長期滞在員に任命される[2]。
- 2011年6月8日 - ソユーズTMA-02Mに搭乗し約5か月半のISS長期滞在を開始。古川にとって初の宇宙飛行となった。
- 2011年11月22日 - 帰還
- 2020年12月 - 再びISS長期滞在員に決定。2023年頃の飛行が予定された[3]。
- 2022年11月 - 自らが責任者を務めるJAXAでの医学系研究で、ずさんなデータ管理、データの改竄、政府の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する 倫理指針」に対する重大な不適合などの一連の研究不正が発覚[4][5]。古川は直接データを扱う立場ではなかったが、監督者として責任が問われた[6]。
- 2023年1月 - 前年11月に発覚したJAXA研究データ捏造改竄の謝罪会見を取り行った。この際、JAXAから戒告の懲戒処分を受けたと明らかにした[7]。
- 2023年8月26日 - ケネディ宇宙センターからスペースX Crew-7に搭乗してISSに出発。第69次/第70次長期滞在クルーとして活動を開始[8]。
- 2024年3月12日 - 地球に帰還。ISSに約半年間滞在した。
人物・趣味
編集栄光学園高等学校在学中、医者である叔父の影響で医学部進学を志す。その後東京大学医学部を卒業し、消化器外科の臨床及び研究に従事するが、宇宙飛行士募集のビデオを見て子供のころ持っていた宇宙へのあこがれが再燃した。
- 2011年6月8日、ソユーズに搭乗し宇宙へ飛び立った。7月16日、ISSでの記者会見の席でスペースシャトル退役の事に話が移ると、「率直に言えば(シャトルに)乗ってみたかった。ただ、人生すべてが思い通りにいくわけではないですから。」[9][10] と惜しみながら語った。
- 子供のころに見た『ウルトラセブン』に憧れて、宇宙に飛び立つ夢を持ったと公言している[11][12]。2013年1月1日のWOWOWでの同作ハイビジョン版放送にてモロボシ・ダン役の森次晃嗣との対談が放送され、「モロボシ・ダンは、今でもあこがれの人。夢のようです。子供の頃の自分に自慢したい!」と語っている[13]。
- 趣味はドライブ、音楽鑑賞、野球、ボウリング。
- フジテレビ記者・キャスターの反町理は栄光学園時代の同窓である。
出演
編集脚注
編集- ^ JAXA|国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士の決定について
- ^ JAXA|古川 聡 宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在の決定について
- ^ “JAXAの若田光一宇宙飛行士および古川聡宇宙飛行士のISS長期滞在が決定”. TECH+ (2020年11月20日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ JAXA会見 古川聡宇宙飛行士らのグループの医学研究に不適切行為(2022年11月25日)TBS NEWS DIG
- ^ JAXA 医学実験で“ねつ造や改ざん” 古川宇宙飛行士ら処分検討 NHK news web
- ^ “JAXA、古川聡飛行士をデータ捏造の監督責任で戒告処分…今年のISS滞在は変更なし”. 読売新聞 (2023年1月12日). 2023年10月26日閲覧。
- ^ “「深くおわび」 古川宇宙飛行士謝罪 研究不正問題”. 産経新聞. (2023年1月12日) 2023年1月12日閲覧。
- ^ “古川宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在開始について”. 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2023年8月28日). 2023年10月26日閲覧。
- ^ 古川飛行士、ISSから会見 本音もチラリ
- ^ 「人生思い通りには…」シャトル乗れず古川さん
- ^ 渋々見たアポロ11号の月面着陸で抱いた宇宙への憧れ
- ^ 古川聡、宇宙飛行士を目指したのはウルトラセブンにあこがれて!モロボシ・ダンと感激の対面!
- ^ “宇宙飛行士・古川聡さん : モロボシ・ダンと対談「子供のころの自分に自慢したい!」”. まんたんウェブ (2012年12月18日). 2014年5月31日閲覧。
- ^ “空と宇宙の境界線探る 古川聡さん撮影 NHKが特集”. 朝日新聞. asahi.com. (2012年4月11日). オリジナルの2012年4月11日時点におけるアーカイブ。 2012年4月23日閲覧。
- ^ 「横浜出身で、野球少年」の古川聡さん 宇宙からの始球式
- ^ 五輪復帰へPR映像
関連項目
編集外部リンク
編集- 古川聡:JAXAの宇宙飛行士 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA
- 古川聡 (@Astro_Satoshi) - X(旧Twitter)