口蓋摩擦音
口蓋摩擦音(こうがいまさつおん、英: Palatal fricative)は、硬口蓋音でもある摩擦子音の一種である。 口蓋摩擦音には、主に以下の 2 つのタイプがある:
舌背の硬口蓋との摩擦によって生成される[1]。英語の場合、方言によっては、[ç] が /hj/ の異音として機能することがあり[2][3][4] 、いくつかの英語への借用語は [ʝ] で始まることがある[1]。
口蓋音の摩擦音はまれであり、特に有声音の口蓋摩擦音はまれである。 それらは異音(例えば、ドイツ語では、子音と前部母音の後に無声音の軟口蓋摩擦音の異音として[ç]が現れる[5][6])として、または有声音の硬口蓋接近音の代替的な実現として、より頻繁に現れる。
出典
編集- ^ a b Fromkin, Victoria (January 2018). An introduction to language. Rodman, Robert, Hyams, Nina, 1952- (Eleventh ed.). Boston, MA. ISBN 978-1-337-55957-7. OCLC 1043382090
- ^ Cox, Felicity; Fletcher, Janet (2017). Australian English pronunciation and transcription. Port Melbourne, Vic.: Cambridge University Press. ISBN 978-1-316-63926-9. OCLC 974647851 p. 159
- ^ Roach, Peter (2009). English phonetics and phonology : a practical course. Cambridge. ISBN 978-0-521-71740-3. OCLC 268793192 p. 43
- ^ Wells, John C (2009-01-29), “A huge query”, John Wells's phonetic blog 2016年3月13日閲覧。
- ^ 千石、川島、新田 編『ドイツ語学研究 2』1994年、475頁 。
- ^ Benware, Wilbur A (1986). Phonetics and phonology of modern German: an introduction. Washington, D.C.: Georgetown University Press. ISBN 978-0-87840-193-2 p. 42
参考文献
編集- H.A.グリースン 著、竹林滋・横山一郎共 訳『記述言語学』大修館書店、1970年、27、307、308、342頁 。
- J.S.ケニヨン 著、竹林滋 訳『アメリカ英語の発音』大修館書店、1973年、35、132、133、162、259、261頁 。
- ギムスン『英語音声学入門』金星堂、1983年、210、226、251、254、255頁 。
- 『国語学論説資料 第20号(1983年) 第5分冊 (音韻・表記)』論説資料保存会、1985年3月、223頁 。
- 『国語学論説資料 第24号(1987年) 第5分冊 (音韻・表記)』論説資料保存会、1989年3月 。
- 千石喬、川島淳夫、新田春夫 編『ドイツ語学研究 2』クロノス、1994年 。
- 小城正雄、熊田力雄 編『ドイツ語発音小辞典』研究社辞書部〈研究社ドイツ語小辞典シリーズ〉、1967年、15頁 。
- 小泉保『日本語の正書法』大修館書店〈日本語叢書〉、1978年。
- 服部四郎『音韻論と正書法 : 新日本式つづり方の提唱』(新版)大修館書店〈日本語叢書〉、1979年12月 。