口伝鈔(くでんしょう)とは、浄土真宗本願寺第3代覚如の著作で1331年元弘元年)[1]に記された。

覚如が、親鸞の孫にあたる如信より口授された教義を記したことから、この名が付けられた。上中下の三巻[2]からなる。

脚注

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  1. 教学伝道研究センター 2004, p.913 浄土真宗本願寺派(いわゆるお西さん)浄土真宗聖典註釈版第二版に、口伝鈔記載の「元弘第一の暦」に対し、1331年と本文下の脚注に記載されている。
  2. 教学伝道研究センター 2004, p.870 浄土真宗本願寺派(いわゆるお西さん)浄土真宗聖典註釈版第二版の「口伝鈔 解説」には、上中下の三巻の記載はなく、単に二十一箇条に分けて筆録とある。https://boseki-honpo.jp/guide/kudenshixyou/ (2024/06/08アクセス)には、「上中下の三巻からなる。」との記載がある。http://www.kaminokura.co.jp/p/item-detail/detail/i4278.html (2024/06/08アクセス)には、江戸初期の書籍を木版や木活字板かとしつつ連如著として紹介し、『「口伝抄 上中下三冊揃え。」上中下三冊で103丁』としている。掲載されている写真と註釈版聖典第二版との突合せから、1条~上、9条~中、15条~下であることが伺える。なお、最終頁の写真からは、応仁元年(1467年)2月 河内久宝寺の法円(慈願寺)に『口伝鈔』を書写し下付す旨、「本願寺八代目法主 蓮如兼寿の略歴」http://suwiun.jp/newpage275.html(2024/06/08アクセス)に記載があり、これを写したものであることが伺える。

関連項目

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外部リンク

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