半韻
半韻(はんいん、Half rhyme aka slant, sprung ,near rhyme)は語の中の最後の子音に置かれた子音韻のこと。多くの半韻は視覚韻である。アイルランド語、スコットランド英語、ウェールズ語、アイスランド語の詩で広く使われる。「ill」と「shell」、「dropped」と「wept」などがその例である。
半韻が英語詩でポピュラーになったのは、ウィリアム・バトラー・イェイツとジェラード・マンリ・ホプキンスが作品で使ってからである。20世紀になると、半韻は英語圏の詩人たちに広く使われるようになった。イェーツの詩の多くがそうだが、半韻はしばしば、正規の押韻、類韻、Pararhyme(en:Pararhyme)といった他の韻と混ぜて使われる。
- When have I last looked on
- The round green eyes and the long wavering bodies
- Of the dark leopards of the moon?
- All the wild witches, those most noble ladies,
- -- イェイツ『Lines written in Dejection』
上の例では、「on」と「moon」、「bodies」と「ladies」が半韻である。
アメリカ合衆国の詩人エミリー・ディキンソンも作品の中でしばしば半韻を使用した[1]。(半韻のところは太字)
- Hope is the thing with feathers
- That perches in the soul,
- And sings the tune without the words,
- And never stops at all.
- -- エミリー・ディキンソン『Hope is the thing with feathers』