千葉順二
日本の男性声優 (1926-1988)
千葉 順二(ちば じゅんじ、1926年1月26日[2][3][4][5] - 1988年2月17日[6][3])は、日本の男性声優。東京府出身[1]。
ちば じゅんじ 千葉 順二 | |
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プロフィール | |
本名 | 千葉 順二[1] |
性別 | 男性 |
出身地 | 日本・東京府(現東京都)[1] |
生年月日 | 1926年1月26日 |
没年月日 | 1988年2月17日(62歳没) |
職業 | 声優 |
事務所 | 江崎プロダクション(最終)[1][2] |
公称サイズ(時期不明)[1] | |
身長 / 体重 | 164 cm / 51 kg |
俳優活動 | |
活動期間 | 1954年 - 1988年 |
ジャンル | 舞台 |
デビュー作 | ドレイク(『ゴールデンボーイ』)[3] |
声優活動 | |
活動期間 | 1960年代 - 1988年 |
ジャンル | アニメ、吹き替え |
略歴
1948年3月[3]、人形劇団プーク入団し[7][3][4]、1951年まで在籍[4]。ぐみの会[7][注 1]を経て、1954年3月、劇団七曜会入団[7][3]。同年の『ゴールデン・ボーイ』のドレイク役が初舞台となる[3]。
1956年1月[3]、劇団葦入団[7][3][8]、りんどうプロ[9][4]、フリーランス期間[3]、河の会[10][8][4]、群六舎プロダクション[11]を経て、江崎プロダクション(現:マウスプロモーション)に所属していた[1]。
後任
千葉の死後、持ち役を引き継いだのは以下の通り。
後任 | 役名 | 概要作品 | 後任の初担当作品 |
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槐柳二 | リュウケン | 『北斗の拳』 | 第100話 |
石井敏郎 | おこりんぼ | 「白雪姫シリーズ」 | 『ディズニープリンセス 魔法の世界へ』 |
永井一郎 | 『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』 | ||
銀河万丈 | 『ディズニー・クリスマス・ストーリーズ』 | ||
宮崎敦吉 | 『シュガー・ラッシュ:オンライン』 | ||
白熊寛嗣 | 『ワンス・アポン・ア・タスタジオ』 | ||
北村弘一 | マルプロン | 『宇宙大作戦 ベータ・スリーの独裁者』 | デジタルリマスター版追加収録部分 |
後藤哲夫 | ヘンギスト市長 | 『宇宙大作戦 惑星アルギリスの殺人鬼』 |
出演作品
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1963年
-
- エイトマン(デーモン博士〈初代〉)
- 鉄腕アトム (アニメ第1作)(ノース2号、フーラー博士、四足教授 他)
- 1965年
- 1966年
-
- 新ジャングル大帝 進めレオ!(ヒゲオヤジ[13])
- とびだせ!バッチリ
- 1968年
-
- サイボーグ009(1968年版)(平博士[要出典])
- 1969年
-
- 海底少年マリン(エバルト)
- 昆虫物語 みなしごハッチ
- ムーミン(ルフル老人)
- 1971年
-
- ゲゲゲの鬼太郎(第2作)(1971年 - 1972年、ジーダ、水神使い[要出典])
- 1972年
-
- 科学忍者隊ガッチャマン(老人)
- 樫の木モック(カナシミ博士)
- 正義を愛する者 月光仮面 ※第9話[14]
- ルパン三世 (TV第1シリーズ)(じっちゃま)
- 1973年
-
- ジャングル黒べえ
- ど根性ガエル
- ドロロンえん魔くん(火々爺[要出典])
- 山ねずみロッキーチャック(ビリーおじさん)
- 1974年
-
- 昆虫物語 みなしごハッチ(ピッコロじいさん)
- 荒野の少年イサム
- 1975年
-
- タイムボカン(ドンキホーテ、カエレーン、ラムー)
- 1976年
-
- ピコリーノの冒険(ゼペットじいさん[15])
- UFO戦士ダイアポロン(ラビ)
- 1977年
-
- 一発貫太くん(老人)
- ポールのミラクル大作戦(チョコレ爺さん)
- 1978年
-
- ペリーヌ物語(店のおやじ)
- 未来少年コナン(ジュン)
- ルパン三世 (TV第2シリーズ)(1978年 - 1980年、自然風太郎、玄白[要出典])
- 1979年
-
- アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険(劉政)
- ゼンダマン(皇帝、タケトール博士、水戸黄門、よくばりじいさん 他)
- 未来ロボ ダルタニアス(一人〈2代目〉)
- 1980年
-
- 鉄腕アトム (アニメ第2作)(根子股教授)
- ムーの白鯨(グラーティス)
- 無敵ロボ トライダーG7(源助)
- 1981年
-
- 最強ロボ ダイオージャ(ボンゴレ)
- ドラえもん(百姓)
- ヤットデタマン(イソップ、良寛)
- 1982年
- 1983年
- 1984年
-
- OKAWARI-BOY スターザンS(爺さんET)
- 北斗の拳(リュウケン〈初代〉)
- 1985年
-
- ルパン三世 PARTIII(ダルカス[要出典])
- 1986年
-
- ゲゲゲの鬼太郎(第3作)(さざえ鬼、山中老人)
劇場アニメ
特撮
- チビラくん(1970年、ケンカ星人トンガリの声)
吹き替え
洋画
- アウトロー(ローン・ワティ〈チーフ・ダン・ジョージ〉) ※TBS版(BD収録)
- 怒りの葡萄(祖父〈チャーリー・グレープウィン〉) ※テレビ朝日版
- イナゴの日(ハリー〈バージェス・メレディス〉)
- イルカの日(ウォリンフォード〈ジョン・デナー〉)※テレビ朝日版(DVD収録)
- 麗しのサブリナ(オリヴァー・ララビー〈ウォルター・ハンデン〉)※テレビ版
- SF巨大生物の島(ギデオン・スピリット〈ゲイリー・メリル〉)※TBS版
- 黄金のランデブー(ヴァン・ヒューデン〈バージェス・メレディス〉)
- 狼男(ジョン・タルボット卿〈クロード・レインズ〉)
- おかしなおかしな石器人(ゴッグ〈ジャック・ギルフォード〉)
- 合衆国最後の日(ガスリー〈メルヴィン・ダグラス〉) ※テレビ東京版
- キャット・バルー(フランキー・バルー〈ジョン・マーレイ〉)
- 吸血狼男(シニエストロ伯爵〈アンソニー・ドーソン〉)※フジテレビ版(DVD収録)
- 救命艇(リット〈ヘンリー・ハル〉) ※テレビ版
- 巨象の道(アプハミー〈エイブラハム・ソフィア〉)
- キング・オブ・キングス(カイアファ〈ガイ・ロルフ〉)
- 草の上の昼食(ニノ〈フェルナン・サルドゥー〉)
- グレートスタントマン(マックス・バーンズ〈ジョン・マリー〉)※ビデオ版
- 黒い牡牛 ※TBS「月曜ロードショー」版
- 黒い絨毯(グルーバー〈ジョン・ディアクス〉)※テレビ東京版
- 黒い罠
- 殺しを呼ぶ瞳(ヘクト〈ガイ・プレスコット〉)※東京12ch版
- ザーレンからの脱出(〈ジェームズ・メイソン〉)
- ジェニーの肖像
- 四重奏(〈ベイセル・ラドフォード〉)
- 七人の愚連隊(イタチ)
- ジャスティス(サム・カークランド〈リー・ストラスバーグ〉)
- ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門(タオ〈チャン・インハン〉)
- ジャンボ(〈ジミー・デュランテ〉)※NHK版
- 聖衣(タイベリアス皇帝〈アーネスト・セジガー〉)※フジテレビ版
- 世界崩壊の序曲(フランシス・フェンドリー〈レッド・バトンズ〉)
- 004/アタック作戦(オーソン・ウェルズ)
- 戦雲(ニコ・レガス〈ポール・ヘンリード〉)
- 大列車強盗(エドガー・トレント〈アラン・ウェッブ〉)
- 誰が為に鐘は鳴る(エルソルド〈ジョゼフ・カレイア〉) ※TBS版
- ディミトリアスと闘士(クローディアス〈バリー・ジョーンズ〉)
- デリンジャー(ホーマー・ヴァン・メーター〈ハリー・ディーン・スタントン〉)※TBS版
- トコリの橋(ジョージ・タラント〈フレドリック・マーチ〉)※テレビ東京版(DVD収録)
- ナイアガラ(スターキー警部〈デニス・オディア〉)
- ナイトソング(〈ユウージン・オルマンディ〉)
- ならず者(ドク・ホリデイ〈ウォルター・ヒューストン〉)
- 日本人の勲章(ドク〈ウォルター・ブレナン〉)※テレビ東京版
- パララックス・ビュー(リンテルズ〈ヒューム・クローニン〉)
- ヒンデンブルグ(エミリオ・パジェッタ〈バージェス・メレディス〉)
- フィラデルフィア・エクスペリメント(ジェームズ・ロングストリート博士〈エリック・クリスマス〉) ※フジテレビ版(BD収録)
- 不思議な世界・未来戦争の恐怖(フォートナム卿〈ラルフ・リチャードソン〉)
- フランケンシュタインの怒り(村長〈デヴィッド・ハッチソン〉)
- ブレードランナー(スシバーのマスター〈ロバート・オカザキ〉) ※TBS版
- 北京の55日(レオ・ゲン)
- ペーパー・ムーン(駅長〈ジャック・ソーンダース〉)
- ヘルファイター(〈ジェイ・C・フィリッペン〉)※フジテレビ版
- ポセイドン・アドベンチャー2(ウィルバー・ハバート〈カール・マルデン〉)※日本テレビ版
- ヤング・フランケンシュタイン(盲目の男〈ジーン・ハックマン〉)※LD版
- ヨーク軍曹(パイル牧師〈ウォルター・ブレナン〉)
- ライフルマン(マーシャル・トレンス〈ポール・フィックス〉)
- ララミーから来た男(アレック・ワーゴマン〈ドナルド・クリスプ〉)※TBS版
- リバティ・バランスを射った男(ビーボディ編集長〈エドモンド・オブライエン〉)
- レイダース/失われたアーク《聖櫃》(イラム)※日本テレビ版
- ローマの休日(大使〈ハーコート・ウィリアムズ〉) ※1972年フジテレビ版
- ローラ殺人事件(マーク・マクファーソン〈ダナ・アンドリュース〉)
- 惑星ソラリス(スナウト〈ユーリー・ヤルヴェト〉)
海外ドラマ
- 宇宙大作戦
- おとぎの国
- 「ナイチンゲール」(侍従長〈ラッセル・コリンズ〉)
- 怪鳥人間バットマン(ゴードン警視総監)
- かわいい魔女ジニー(ベローズ大佐〈初代〉〈ハイデン・ローク〉)
- ガンスモーク(ドック・アダムス〈ミルバーン・ストーン〉)
- 刑事コロンボ 二つの顔(TV番組内のベテラン医師)
- 原子力潜水艦シービュー号(ドクター〈リチャード・ブル〉)
- じゃじゃ馬億万長者(ジェド・クランペット〈バディ・イブセン〉)
- スパイ大作戦
- 冷戦のダイナマイト(判事)
- 列車偽装作戦(主治医)
- 暗殺計画に便乗しろ(ベネット教授、受付)
- 蘇ったプリンセス(大司教)
- 幻の契約書(医師)
- スパイ交換作戦(クルツ)
- 暗号解読(ヴィセンテ・ブラヴォー)
- ロボット(ゼコフ首相、ジェミニ)
- ヤング・パワー(カダール教授)
- 黒い犯罪組織(ウィアット)
- 死体は一切関知しない(首相)
- 死の商人(サトーリ)
- 第三次世界大戦勃発(ヘイグ、兵士)
- 細菌兵器TOD-5(フローリー〈レイ・ウォルストン〉)
- 0011ナポレオン・ソロ(デルカード、スイフト博士、向井教授、森博士、国王ハイラマ)
- テレパシー少年(おじいさん:ジョン・バンナーマン)
- 電撃スパイ作戦(#7 大使、#17 博士)
- 逃亡者(#1 バーデン部長刑事〈ハリー・タウンズ〉、#111 テリー所長〈ビル・クイン〉、#119 トム・デブリン)
- 秘密指令S #7(ルーレットの男、タンクローリーのドライバー2)
- プリズナーNo.6 地図にない村(老軍人、病院スタッフ)
- ミステリーゾーン(アーチ―・テイラー[17])
- ルート66
- 「ルチアナへの贈物」(ジェイ・C・フリッペン)
- わしの岩(所長〈ブライアン・マーシュ〉)
海外アニメ
- 赤鼻のトナカイ ルドルフ物語(ラクダ)※テレビ版
- 白雪姫(おこりんぼ) ※再公開版
- ジャングル・ブック(バルー) ※1968年版
- 虹をつかむネコ(博士)
- ニムの秘密(ミスター・エイジズ)
人形劇
- 海底大戦争 スティングレイ さあこい ドラゴン大王(ドラゴン大王)
- サンダーバード オーシャンパイオニア号の危機(アーサー卿)
- ジョー90
- 幽霊教会の対決(ジョセフ・シェパード)
- 恐怖の爆弾トラック(コーパル)
- 細菌爆弾X-41(クワン将軍)
- 愉快なまぼろし作戦(スチュアート)
- スーパーカー
- 海賊退治(モンロー三世)※フジテレビ版
- 誕生日の夢(カルムス)※フジテレビ版
- ロンドン指令X 特急列車強盗(アルバート・ホブソン)
テレビドラマ
舞台
- ゴールデン・ボーイ(1954年、劇団七曜会) - トレイク[18]
- ファウスト博士(1959年、人形劇団ブーク) - カスペルの声[19]
- 聖やくざ(1960年、劇団葦) - 美濃部[20]
- 野に下る右近 (1961年、俳優小劇場) - 五郎次[21]
- 勇敢なる兵卒シュベイク(1964年、人形劇団ブーク) - ブレットシュナイデルの声[22]
- 12人の浮かれる男(1985年、 博品館劇場) - 11号[23]
その他のコンテンツ
- 東京ディズニーランド
- 白雪姫と七人のこびと(グランピー)
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f 『日本タレント名鑑(1988年版)』VIPタイムズ社、1988年、153頁。
- ^ a b 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、104頁。
- ^ a b c d e f g h i j 新劇便覧 1965, p. 287, 新劇俳優名鑑
- ^ a b c d e f 「た-ち」『タレント名鑑』《NO2》芸能春秋社、1964年、63頁。
- ^ 『声優名鑑』成美堂出版、1999年、532頁。ISBN 4-415-00878-X。
- ^ “千葉順二の解説”. goo人名事典. 2022年1月10日閲覧。
- ^ a b c d 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、92頁。
- ^ a b 勝田久『昭和声優列伝 テレビ草創期を声でささえた名優たち』駒草出版、2017年2月22日、114頁。ISBN 978-4-905447-77-1。
- ^ 『出演者名簿(1963年版)』著作権資料協会、1963年、297頁。
- ^ 『出演者名簿(1976年版)』著作権資料協会、1975年、286頁。
- ^ 『出演者名簿(1979年版)』著作権資料協会、1978年、260頁。
- ^ “ジャングル大帝”. 手塚治虫公式サイト. 2016年6月8日閲覧。
- ^ “ジャングル大帝 進めレオ!”. 手塚治虫公式サイト. 2016年6月8日閲覧。
- ^ 『読売新聞』1972年3月6日付朝刊、テレビ欄。
- ^ “ピノキオ より ピコリーノの冒険”. メディア芸術データベース. 2023年4月9日閲覧。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーションラインナップ. 北斗の拳. 東映アニメーション. 2022年7月25日閲覧。
- ^ 池田憲章、伊藤秀明、『ミステリー・ゾーン/未知の世界 傑作選 Vol.6』 Disc 1、ジャケット裏解説文、パイオニアLDC、1998年。当時の新聞からの引用と記載
- ^ 倉林誠一郎, ed (1966). “昭和二十九年(1954)”. 新劇年代記 戦後編. 白水社. pp. 352 - 343
- ^ 内外文化研究所 編『左翼文化運動便覧 1960年版』武蔵書房、1960年、282頁。
- ^ 『芸能』7月号、芸能学会、1960年、83頁。
- ^ 『田中千禾夫戯曲全集』白水社、1967年、404頁。
- ^ 新劇便覧 1965, p. 444, 人形劇団ブーク
- ^ 『芸能』3月号、芸能学会、1985年、40頁。
参考文献
- 「テアトロ」編集部, ed (1965). 新劇便覧. テアトロ
外部リンク
- 千葉順二のプロフィール・画像・写真 - WEBザテレビジョン
- 千葉順二の解説 - goo人名事典 - ウェイバックマシン(2022年1月10日アーカイブ分)
- 千葉順二 - オリコン
- 千葉順二 - MOVIE WALKER PRESS
- 千葉順二 - 映画.com
- 千葉順二 - allcinema
- 千葉順二 - 日本映画データベース