北条団水
北条団水(ほうじょう だんすい、1663年(寛文3年) - 1711年2月24日(宝永8年1月8日))は、江戸時代前期〜中期の俳人。浮世草子作者[1]。号は他に橘堂・白眼居士。名は義延。京都の人。井原西鶴に師事。
来歴
編集出自は未詳だが、若い頃に仏道修行の経験があったか[2]。延宝末年、井原西鶴の門下となり、俳号を団水と号する[2]。1687年(貞享4年)、西沢貞陳の依頼で『武道一覧』を神保氏入道の名義で編述したほか、白眼居士の名義で『好色破邪顕正』『諸宗鉄槌論』『色道大鼓』『正月揃』『牡丹名寄』などを述作[2]。元禄に入ると俳諧に専念し、『特牛』『秋津島』『団袋』『くやみ草』などを編刊[2]。西鶴が没すると下山鶴平と墓を建て、1695年(元禄7年)西鶴庵に入り、2代目を継ぐ[2]。西鶴の遺作を整理・編集し、『西鶴置土産』『西鶴織留』『西鶴俗つれづれ』『万の文反古』『西鶴名残の友』を出版する[2]。西鶴の13回忌には追善俳諧『こころ葉』を刊行した[2]。その後、浮世草子『昼夜用心記』『野傾友三味線』『武道張合大鑑』などを刊行する[2]。
主な作品
編集俳書
編集- 『秋津しま』
- 『俳諧団袋』など
浮世草子
編集- 『色道大鼓』
- 『昼夜用心記』
- 『日本新永代蔵』など
西鶴遺稿集
編集- 『西鶴置土産』
- 『西鶴織留』
- 『西鶴俗つれづれ』
- 『万の文反古』
- 『西鶴名残の友』